神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2021年4月2日 エリアトップへ

個性を尊重、仕事を創造 富士ソフト企画株式会社

社会

公開:2021年4月2日

  • X
  • LINE
  • hatena
うつ病のため幼稚園教諭を離職した畑野好真さん(左)。現在は採用チームのメンバーとして活躍する
うつ病のため幼稚園教諭を離職した畑野好真さん(左)。現在は採用チームのメンバーとして活躍する

 鎌倉市内で共生社会の実現を目指して活動する企業や団体、個人をシリーズで紹介する。今回は市内岡本に本社を置く富士ソフト企画(株)(須藤勝社長)。同社は20年前の設立当時から積極的に障害者を雇用しており、その多くが管理職やチーム長などとして活躍する。これまでの取り組みが評価され、昨年末には神奈川県から「障害者雇用に取り組む優良中小企業」(もにす認定制度)に認定された。

 同社はソフトウェアの開発・販売を行う富士ソフト(株)(横浜市)の特例子会社として、1991年に発足した。業務は印刷物やホームページの制作、スポーツイベントの支援など多岐にわたる。

 当初から障害者雇用を積極的に進め、2003年から精神障害者も雇用。今年2月現在、従業員260人のうち87%にあたる226人に障害があるという。

 障害者が長く仕事を続けられるよう、同社では「その人に合った仕事や進め方を柔軟に作り出す」ことを心掛けているという。須藤社長は「障害があるからできないのではなく、その人の能力にあった役目を作ることが大切。目標を持って仕事し、規則正しい生活の中で、障害が軽減されることが多々ある。そういったことも仕事内容とともに重視している」と話す。

 個人の作業スペースはストレスを感じさせないように広く設定され、集中して業務に向かえるように工夫されている。

 また、働きやすい環境をつくるために、日々のミーティングや日報などで、何がストレスと感じるのかを社内で共有し、改善していく。適材適所のための配置換えも柔軟に行っているという。

 プライベートでは趣味を持つことも推奨する。「仕事のない土日を全てゲームに費やして、生活のリズムを崩す人もいる。規則正しい生活を送るためにも趣味があることの大切さについても伝えています」と遠田千穂企画開発部長は話す。

 須藤社長は「農業などまだまだ障害者雇用を広げたい分野がある。その人にあったやり方で仕事を作り出し、生涯働ける会社を築きあげられたら」と話していた。

鎌倉版のローカルニュース最新6

女性の心身無料で相談

16・21日

女性の心身無料で相談

保健福祉事務所 

5月5日

19日にボーダーフェス

由比ガ浜大通り周辺

19日にボーダーフェス

買い物、飲食で特典も

5月4日

1年目の利用者3870人

1年目の利用者3870人

こども相談窓口「きらきら」

5月3日

新米ドクターが始動

おもちゃ病院かまくら

新米ドクターが始動

大船で4年ぶり診療再開

5月3日

鎌女大生が絵本朗読

鎌女大生が絵本朗読

極楽寺駅で産学連携企画

5月3日

「佛教と地域社会」

「佛教と地域社会」

19日 顕証寺で講座

5月3日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月5日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook