鎌倉市は6月7日、2020年中に市を訪れた観光客の推定延べ人数が738万人だったと発表した。前年の1902万人に比べマイナス61・2%と大幅に下回った。統計が残る1963(昭和38)年以降で過去最少。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた1年だったことが、数字にも表れた。
感染者が報告され始めた2月から観光客数が急激に減り、緊急事態宣言が発令された4月は前年の133万人に比べ97・8%減の2万8843人、続く5月は前年の173万人に比べ、マイナス99・6%の7758人だった。例年はアジサイ鑑賞で賑わう6月も宣言が明けたものの、前年224万人に比べ34万人と低迷が続いた。
紅葉シーズンやGo To事業などで10、11月は観光客数は増えたものの前年10月の81万人、11月129万人より44%少なく、10月44万人、11月73万人だった。
松尾崇市長は6月7日の定例記者会見で「観光業者を中心に大変厳しいということを再認識させる数字。今年も厳しい状況が続いていると認識している。ワクチン接種が進み、大河ドラマも放送されれば、来年以降、鎌倉に多くの人が訪れ楽しんでもらえるのでは」とし、観光客数の回復は来年以降になるとの認識を示した。
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