市内今泉在住の清水直道さん(84)が開発し特許を取得した器具「グリップ健康バー」が、高齢者たちの間で好評を博している。「人生100年時代を楽しむために」と清水さんが考案した1本の棒は、リハビリ、運動、マッサージにも活用できる代物だ。
9月9日、今泉さわやかセンター。毎月2回活動する 「リズム体操同好会」のメンバーたちが、清水さんのグリップ健康バーを両手に握り、体を上下左右に動かす。さらに、バー先端の球体で肩を叩いたり、グリップ上のローラー部分を踏んで足裏をマッサージしたり。
リズム体操同好会を指導する山極ますみさん(63)は、同会メンバーでもある清水さんの開発品を8月から採用。「血行促進、認知症予防など、バーの使い方によってさまざまな効果を効率的にあげられるのでは」と今後も使用していく方針だ。健康バーはメンバー16人全員に配られ、脇田章夫さん(76)は「家でもこれがあると動かなきゃと思えるんです」。
特許も取得
清水さんは技術職として腕を磨き、鎌倉で工場を経営していた。コーチで携わった少年野球の投球フォーム矯正器具や、健康、防犯グッズを開発して6つの特許を取得。
5年前から構想を練ってきた今回の健康バーは、自身の工場にあったものや、ホームセンターで調達した材料をもとに製作。特許も取得し、今年3月に完成した。清水さんは同好会のほかにも、地域住民らに100本を無料配布。「私のノウハウが少しでも役に立てば」と目を輝かせた。
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