神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2022年8月5日 エリアトップへ

「校舎はUD化しますか」 小中学生が市政質す

教育

公開:2022年8月5日

  • X
  • LINE
  • hatena
児童と市長(左)による質疑応答=市議会本会議場
児童と市長(左)による質疑応答=市議会本会議場

 鎌倉市は7月28日、市議会本会議場で「第21回かまくら子ども議会」を開催し、市内16の小中学校から33人が参加した。児童と生徒たちは、都市整備や人権、文化、福祉などをテーマに質疑を行い、市議会の疑似体験を通じて、議会制民主主義への理解を深めた。

 参加した児童と生徒たちは、市が抱える課題について質問。それに対して、松尾崇市長をはじめ、岩岡寛人教育長や各部次長らが答弁し、本会議さながらの進行で議事が進められた。

質疑内容はさまざま

 木崎晴希さん(山崎小6年)は、「市のヤングケアラーに対する支援」について質問。市長は、「ヤングケアラーを含むケアラーの支援条例の制定を計画している」と説明。さらに、こどもみらい部次長は、「市のホームページや広報紙などを通じて、相談窓口を周知している。子ども本人や家族から相談があった際は、家庭の状況を丁寧に聞き取り、個々に応じた必要な支援をしていく」と回答した。

 「学校には階段と自転車用スロープしかなく、障害のある同級生や大きな荷物を運ぶ人が移動するのに大変そう」と切り出した磯部和篤さん(小坂小6年)は、「エレベータの設置など校舎のUD(ユニバーサルデザイン)化の予定はあるか」と質問。教育長は、「校舎の建て替えや改修を行った学校では順次導入を進めてきたが、校舎の構造や耐震性、費用などの問題で、実現が難しい学校もある」とした。

 中西悠仁さん(横浜国立大学付属中3年)は、「鎌倉市の歴史の魅力を若者にどうやって伝えていくか」と質問。教育長は、「市民の市内文化施設への入場を無料とし、出土品や資料を子どもたちにも分かりやすく展示している。また永福寺や北条義時法華堂のデジタル復元も行っており、多くの人が興味を持てる取り組みをしている」と答えた。

未来考える機会に

 子ども議会は、小中学生が交流し、協働して取り組むことも目的としている。江幡さくらさん(玉縄小6年)は、「いろんな質疑を聞くことができ勉強になった」と振り返り、岡皐月さん(北鎌倉女子学園中3年)は、「鎌倉をより良い街にするために、これからできることをしていきたい」と語った。

鎌倉版のトップニュース最新6

建長寺に「さわる模型」

建長寺に「さわる模型」

大下さん、10年越しで夢叶う

4月26日

交番AEDで女児救う

交番AEDで女児救う

鎌倉署、高原さんに感謝状

4月26日

松岡選手、プロ転向目指す

松岡選手、プロ転向目指す

テニス 世界ジュニアで8勝

4月19日

「メイ アイ ヘルプ ユー?」

「メイ アイ ヘルプ ユー?」

鎌倉駅で観光案内、滞留抑制

4月19日

官民連携で孤独、孤立対策

「つながり」創出へ仕掛け

官民連携で孤独、孤立対策

プラットフォーム創設

4月12日

深沢高、最後の入学式

深沢高、最後の入学式

3年後に藤沢清流と統合

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月1日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook