鎌倉市はこのほど、7月1日現在の市内の高齢化率が30・63%だったと発表した。市が3月に策定した高齢者の保健・福祉に関する計画では、高齢化率は来年度をピークに減少していくとする一方、同時期に作成された別の計画では、2040年に39・5%とする推計を掲載しているなど、使用するデータが異なることが分かった。
今年7月1日時点での鎌倉市の高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)は30・63%、75歳以上の後期高齢者の割合は16・72%となった。
これは市高齢者いきいき課が8月27日、敬老祝い事業の実施に合わせて、発表したデータ。
高齢化率については、市が今年3月に発表した「市高齢者保健福祉計画」(2018〜20年度)では、19年度の30・68%をピークに減少する推計を掲載しているのに対し、同じ今年3月に発表された「市第2期データヘルス計画及び第3期特定健康診査等実施計画」では、20年の高齢化率を31・9%、40年には39・5%とするなど、異なるデータが使用されている。
保健福祉計画を策定した高齢者いきいき課は「推計は市が11年度に実施した鎌倉市将来人口推計調査を基にしたもの。現状では予測を上回るペースで高齢化が進んでおり、今後見直していきたい」とする。
また「データヘルス計画」を策定した保険年金課では「専門の研究機関が国のデータをもとに作成したもので市独自のものではない」と話す。
現在の人口に差
また総務課がホームページで発表している7月1日時点での人口は17万2263人なのに対し、高齢者いきいき課が高齢化率の算定に使用した市民課所管の人口は17万6378人と約4千人の差がある。
これについて総務課は「当課が公表しているデータは2015年の国勢調査をもとに入転出や死亡、誕生などの届け出による増減を反映させたもの。市民課が使用しているものは住民基本台帳に記載されているデータであり、他の市区町村同様にもともと差がある。高齢化率の算定など年齢に関わるものは市民課のデータを使用する」と話した。
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