活動報告 違いのある町になろう 大井町議会議員 山崎まさひろ
地域の皆さまにおかれましては、よき新春をお迎えのことと存じます。
新しい年というのは、何かを始めるのに絶好の契機。例えば運動です。健康づくりには睡眠、休養、適度な運動、バランスのとれた食事が欠かせません。
冬は夏の暑い時期に比べ汗はかきにくいですが、基礎代謝は上がるので、効率も良いです。これまで運動習慣がなかったという方は張り切りすぎに注意して、息が切れず、ほかの人と会話ができる位のゆったりペースでのウォーキングなどを始めてみてはいかがでしょうか。
町全体を貫く特徴は
少子高齢化が叫ばれて久しいですが、地域経済の縮小、住民活力や行政サービスの低下、地域活動の消滅などは、今後、現実的に起こっていく話です。これらの問題は「人口を増やすことが解決の道」として、今、地方都市では各種補助金やお試し住宅など、移住・定住策に力が入ります。必然的に、歴史や風土といった違いはあれど、条件面で他市町との差を出しにくい状態です。
では、こうした中でも、大井町が居住地や交流地として選ばれるには何が必要なのでしょうか。特効薬はありませんが、私は、まずは「どんな町かを発信することではないか」と思っています。
健康をキーワードに
大井町とはどのような町でしょうか。都心からのアクセスが良い、豊かな自然、ひょうたん、よさこい...、いろいろな答えがあって、それらはすべて正解です。町の魅力は一つではありませんから、何かに絞る必要もありません。
しかし、町全体を貫く特徴があれば、町の輪郭がはっきりし、情報を受け取る側の印象も大きく変わってくると思うのです。
県西地域は、県内でも健康長寿、そして未病改善の戦略的エリアに位置付けられています。そこで例えば大井町が「健康都市宣言」をするとしましょう。そしてこの思想を、町の事業だけでなく、住民生活、地域活動等、様々な場面で徹底して取り入れていただくのです。
「健康」はあらゆることに通じるワードなので、酒匂川周辺の活用、企業やイベント誘致、御殿場線活性化、農業体験、観光客受け入れなどでも、リンクさせた企画やアイデアは無限大です。仮にこうした外的効果を生まないとしても、健康寿命延伸につながれば、町は社会保障費負担の軽減にもつながり、有効です。
特色教育で変える
地方の発展には「教育」が大きな力を発揮します。地域課題を解決する人材を育成し、さらには新たな産業を生むことも期待できます。また、特色のある教育は、子育て世代の親には響くはずです。
一定規模を確保し、連携型の小・中一貫教育を進めたり、学年の垣根を取り払った授業を展開したり、ICTや英語に特化した課題解決型授業を展開したりなどが考えられます。すでに始まっているところもあり、どんどん参考にするべきです。子どもたちのポテンシャルを高めるのは、家庭だけではありません。
貪欲に町をPR
町の出来事や魅力をPRするためには露出を増やすことです。大井町を知ってもらう機会が増えます。そのためにも、役場はもっともっと情報発信に貪欲にならなければなりません。自分たちには当たり前のことでも、他の人から見たらとても新鮮な出来事というのはよくある話です。
ただし、情報の出し方には工夫が必要です。SNSを更新しているだけで知名度があがり、魅力が伝わるほど簡単ではありません。「だけ」「ならでは」といった視点を盛り込むことでニュース価値を高めるのです。「発信するようなものがない」というのは、見ようとしていないだけ。このほか、外へ出てメディアや企業などに働きかけることも当然必要です。
昔ながらのやり方も大事ですが、それだけでは生き残れない時代です。新しい視点や感覚を意識し、時に前年踏襲を変える勇気も大切。私も自身の幅を広げていきたいと思います。
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