神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2011年12月8日 エリアトップへ

30周年を迎えた緑国際交流協会「MIA」の会長 小島 康宏さん 緑区在住 69歳

公開:2011年12月8日

  • LINE
  • hatena

海を越えて輪をつなぐ

 ○…各自で料理を持ち寄るポトラックパーティ、生け花教室、お花見、各国の料理教室など、青葉区・緑区を中心に活動する多国籍の人々らの交流会「MIA」。留学生の自国紹介から始まったこの活動が先日、30周年を迎えた。発起人である本人も「まさかこんなに続くとは」と驚くほど。「互いの気持ちを伝え合うことで、肩肘張らない付き合いをしてきたお陰かな」。長年続く秘訣を語る。

 ○…働き盛りの20代のとき。会社に休暇届を出し、一念発起してアメリカを訪れた。日本の電車に冷暖房が整備されていない時代、冷房の効いたバスに乗った衝撃は今でも忘れられない。隣人と頻繁にポトラックパーティを開くホストファミリーの姿に、「人生を楽しむ術を知っている」と感動した。誰でも受け入れ、自分の意見を伝えるアメリカの文化。「小さなことにとらわれるな」、そんな精神を教わった。帰国して10年後に脱サラ。翌年、念願の「異文化交流会」を結成した。

 ○…緑区の農家に生まれる。「山に囲まれた田舎の横浜だったよ」と懐かしむ。勉強よりも、畑を手伝うことが当たり前の時代。それでも母親の実家が貿易商を営んでいた影響で、世界に興味を持った。「世界地図を常に広げる中学生だった」と笑う。一番の憧れは「アメリカ」。日本との文化の違いを知りたいと英語を猛勉強。「ラジオの英会話講座を必死に聞いていたな」。少年時代に夢中になった夢が今の原動力となる。

 ○…30周年記念式典では、留学中に世話をしたメキシコ人夫妻が自国から駆けつけてくれた。祝いの手土産は『緑国際交流協会30周年記念』と漢字で記された絵皿。「漢字で書く、その気持ちが嬉しいね」と誇らしげだ。「お互いの違いを受け入れ、学ぼうとする気持ちが大切」。価値観や文化の違いを感じ、意見を伝えることが日本に必要だと感じる。「今後は若い世代の国際交流活動を支援したい」。次の世代に期待を込める。
 

青葉区版の人物風土記最新6

山下 侑哉さん

第7回介護施設AWARD2023 で大賞を受賞したスタジオ&カフェBALENAで施設長を務める

山下 侑哉さん

宮前区在住 31歳

4月25日

宇多(うだ) 範泰さん

4月1日付で青葉消防署長に着任した

宇多(うだ) 範泰さん

旭区在住 53歳

4月18日

加藤 良次さん

4月に横浜美術大学の新学長に就任した

加藤 良次さん

青葉区在勤 66歳

4月11日

鎌田 純さん

3月19日付で青葉警察署の署長に着任した

鎌田 純さん

市ケ尾町在住 58歳

4月4日

桑名 俊二さん

学校歯科医を45年間務め、このほど定年となる

桑名 俊二さん

美しが丘在住 75歳

3月28日

山本 章さん

3月20日で設立1周年を迎える社会福祉法人「あおばの実」の理事長を務める

山本 章さん

桂台在住 78歳

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊻専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『白内障の手術は両眼を1日でできますか?』

    4月25日

  • 幸福と訳すな!ウェルビーイング

    コラム「学校と社会をつなぎ直す」㉜

    幸福と訳すな!ウェルビーイング

    桐蔭学園理事長 溝上慎一

    4月25日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.10 専門店の「ニセモノ」にご注意を!

    4月25日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook