ショッピングモール「たまプラーザ テラス」二代目総支配人に就任した 小西郁良(いくろう)さん 36歳
地域が集う「丘の広場」に
○…たまプラーザ テラス”産みの親”が現場に帰ってきた。多摩田園都市街づくりの集大成事業と位置付けられた、たまプラーザ テラス。9年前、3人のプロジェクトチーム最年少メンバーとして開発に尽力。施設名付け親の一人でシンボルマークは「住民調査で並木道に決めて」。現場復帰は10年のテラス全館開業を見届けて以来。施設の隅々を熟知し現場を颯爽と歩く姿が印象的だ。「自分が手掛けた施設。ただいま、という思い」と笑顔を見せる。
○…区内の桐蔭学園出身。図工や絵が大好きな少年で軟式野球部の傍ら美術部にも顔を出していた。中3、高3時代には文化祭のテレホンカードイラストコンテストで全校投票一位に。モノ作りの楽しさから高校で将来は「デベロッパーになって街づくりをしたい」と決意。大学卒業後、東急電鉄(株)へ。郊外住宅地たまプラーザの開発は街づくりそのもの。「商圏が狭いからこそ顔が見える施設に。海外のどこよりもいい商業施設」。誇りを見せる。
○…小学一年生の長男のパパ。「今年は息子を本格的にスキーデビューさせたい」と子育て真っ最中だ。たまプラの数字的な主役は20、30代。まさに自身がその主役層であることから施設には子育てパパ等身大の思いも詰め込んだ。駅からフラットにつながれた親子で遊べるフードコート広場がその一つだという。母親に連れられ、たまプラの東急百貨店に来た記憶がある。「お洒落な街だなあ」。小さいながらもそう感じた。「まさか自分が、たまプラの商業施設の総支配人になるなんてね」と微笑む。
○…この夏「33日間連続イベント」に挑戦した。屋外映画上映会、天体観測ショー。毎日欠かさずイベントを行った結果、猛暑にも関わらず、8月の来場者が前年比105%となった。「これだ」。手応えを感じた。「テラスに行けば、いつも何かやっている安心感を提供したい」。ファンが増えるテラスを目指す。
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