防犯などの活動が認められ藍綬褒章を受章した 木元 都恵子(つえこ)さん しらとり台在住 78歳
街見守る「しらとり台の母」
○…天皇陛下から与えられる栄典の一つ、『藍綬褒章』を授与された。「思いがけないことだったので、びっくりしました」。33年間にわたり、女性防犯指導委員会の委員や会長として、青葉区の安全のために尽力。現在は青葉防犯協会の理事を務め、その一連の活動が受章につながった。「自治会とも協力をし、魅力ある、暮らしやすい街づくりをしていきたいです」と語る。
○…5人兄弟の長女。東京で生まれ、9歳の時、母親の実家である新潟の上越市に疎開した。「海の近くの村でね。魚をバケツ一杯になるまで捕まえて、煮干しやくしで焼いて食べました」。20歳の時、叔母の雑貨屋を手伝うため、埼玉に移り住む。「夫と出会ったのもそこのお店でしたよ」と微笑む。そこから世田谷、川崎、鶴見区と引っ越し、1973年、しらとり台に。「供給公社に当たって青葉に来ました。閑静な街並みで、良い所ですよね」
○…青葉区に来てから3年後、女性防犯指導委員会に加入した。「自分たちが住みやすい街を作りたいと思って」と笑顔を見せる。委員会では、連合自治会から女性参加者を募り、区内の見回りを行った。谷本中学校の間で有害図書が問題になったことがきっかけで、委員会とは別に、「PTAや先生たちと、青葉台を中心にパトロールを始めました」。ゲームセンターでは、灰皿を常設しないよう、書店には有害図書を目につきにくい場所へ移動するよう働きかけた。「健全な子育てが出来る街が作れて良かったです」
○…しらとり台自治会の会長なども兼任。街の安全のため、忙しい日々を送る。「家族で旅行に行くのが好きなんですが、最近は行けてません」と苦笑い。取り組みの一つに、しらとり台の青色防犯灯のLED化がある。「不審者への声掛けやパトロールだけでなく、安全のためにやれることはやりたいです」。生涯現役で、安心して暮らせる街づくりに取り組んでいく。
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