青葉区社会福祉協議会の事務局長に4月、就任した 根本 秀一さん 緑区在住 55歳
仲間信じ、地元に心寄せ
○…緑区、港北区など市内各区の社協(社会福祉協議会)やケアプラザ勤務を経て青葉区へ。「組織力が高く、地域とのつながりも強い」。新しい職場の印象を語る。職員十数人のリーダーとして区内15カ所の地区社協をはじめ、区役所や住民ら地域一体で力を合わせ、福祉増進を目指す。
○…大学では社会学部で公共経済や社会心理を学び、友人の勧めで1981年、横浜市社協に就職。誕生間もない市内初のボランティアセンターで、手話講座の企画や視覚障害者向けの音声テープ作りに携わった。青葉、緑が分区する前の緑区社協では、地元住民を集めて青葉台でボランティア講習会を定期開催していたことも。「みんな意識が高く、驚かされた」。この春、当時関わったボランティアと再会。「地元に帰ってきた感じ」と懐かしさに浸る。
○…ケアマネジャーの資格を取り、泉区のケアプラザ職員だった翌年2000年に介護保険がスタート。認定調査のために、月40件もの家庭訪問をこなした。「1日5件回るときもあって。聞き取りした後、記録を書く時間もないくらい」。市社協の施設福祉課時代は、高齢者関連の施設職員らによる全国会議の運営に従事。西区のパシフィコ横浜に約7千人を集めた。「拘束しない介護はどうすればいいか、語り合った」。当時の光景がよみがえる。放映中のNHKドラマ「サイレント・プア」では、孤独な人々に寄り添う社協職員が描かれている。「時代が社協を求めている。地域の期待に応えられるようしっかり働きたい」と語気を強める。
○…家族は両親と妻、小学生の息子と娘の6人暮らし。5月の運動会では娘が応援団長を務める予定で、「その日は地区社協の会合があって。少しでも見られたら」と表情を崩す。楽天的な性格だといい、どんな場面でも仲間を大切にするのが信条だ。「困難はみんなで対話していけば、突破口が開けるはず」。仲間を信じ、一歩ずつ前進していく。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>