横浜あざみロータリークラブの会長に就任した 小野邊 薫さん 美しが丘西在住 65歳
若い世代の渡航に託して
○…地元でクラブに誘われて入会し、6年目で会長に。あざみ野中などで行ってきた職業講演会や東日本大震災の復興支援コンサートを引き続き行っていく。「地元を大事に地域に開かれたクラブにしたい」。さらに会では海外の留学生や日本人学生の支援にも力を注ぐ。ネパールに住む女性の職業訓練を支えるたまプラーザのクラーク記念国際高校の生徒に協力。「生徒たちを見てると心強く感じて。できる限り協力したい」 ○…「この国はどんな人が住んでいるの」と好奇心旺盛な小学生時代に世界地図の虜に。「いつか海外にいきたい」と思いを馳せた。外国に憧れていた少女は中学校で運命の出会いを。それは英語の先生。「素敵な男性で、答えが正しいとウインク。それが嬉しくて一生懸命に英語を勉強したの」と顔がほころぶ。高校・大学も英語が得意科目だったが、学生運動で休校が多く「英語を忘れたくない」と在学しながら語学学校へ。卒業後、今ほど留学が普及していなかった1970年代に念願のアメリカ留学。「飛行機も海外も初めて。何もかも楽しみだった」
○…帰国後、人工衛星の探索器など複数分野で活躍する都内のアメリカ企業で約20年間、社長秘書を務めた。日米のビジネスマンと折衝を行う日々は「社長秘書として黒幕のように動くのが楽しくて」とはにかむ。社長が在日アメリカ商工会議所の会長だったことから、アメリカ企業の役員らとも交流。古いものを大切に新しいものを取り入れる、リーダーとしての姿勢を学び、今も指針となっている。
○…「生涯外国語学習」と、語学への情熱はやまない。今は中国語にのめり込み、「東京五輪で中国語と英語の語学ボランティアをするのが目標」と照れ笑い。「言葉が分れば人と人がつながれる。だから今度は自分が未来を担う世代の海外交流を手助けしたい」。若者の交流がいつか、日本と海外の友好につながることを願い、会で活動を続ける。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>