公益社団法人緑法人会の会長に就任した 吉村 壽一(ひさいち)さん 美しが丘在住 68歳
「正直に生きる」原点に
○…青葉区、緑区、都筑区の会員約2700社の新リーダーとして、今夏から舵取りを担う。法人会では子どもへの税の啓発活動に力を入れており、今年度は小学校5カ所で出前授業を実施。税に関する絵はがきコンクールの応募案内と啓発用の漫画を、今年は3区の6年生約8千人に送った。「(松澤孝郎)前会長が進めてきた活動を引き継ぎ、発展させられるよう全力を尽くす」と決意を語る。
○…法人会は「同じテーブルで付き合える異業種交流。多くの人から、いろんな長所を吸収できる」という。「各地域で会員や住民たちの要望、考え方をよく聞いて、まちの活性化につなげたい」。地元では母校山内小学校のPTA会長や創立120周年の実行委員長を歴任。美しが丘五丁目牛込自治会の会長も務めた。今でもイベント委員長として、子どもたちが楽しめる夏祭りの企画に携わる。
○…「クモの巣で虫捕り網を作って、よくセミ捕りをした」。美しが丘の農家に生まれ、家の近くを早渕川が通る自然豊かな里山で、少年時代を過ごした。大学を出て24歳のとき、たまプラーザの開発を機に、ゴルフ練習場を営む(株)元締を父親と創業。ゴルフは素人で手探りの日々だったが、ブームが到来したばかりの当時は、遠方からも利用客が訪れるほどだった。「夜中に強風が吹いて、施設のネットが飛ばされてたときは驚いた」と当時を思い出す。それでも「ゴルフを通じてさまざまな分野の人たちと交流できて、学ぶことが多かった」。3年前に練習場は閉店したが、翌年から社長に就き、再始動している。
○…「名前は『ことぶき』に『いち』で、一番おめでたい男と覚えてください」。人前で自己紹介するときの決まり文句だ。さりげない一言で場を和ませる。両親、妻とは朝晩の食卓を囲み、4人で温泉に出かけることも。好きな言葉は「正直に生きる」。家族の幸せに思いをはせ、一日一日を平穏に過ごす。ささやかな願いだ。
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