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青葉区版 公開:2017年6月8日 エリアトップへ

実行委員長として17日に青葉ふれあいまつり2017を開催する 杉山 則昭さん 緑区在住 34歳

公開:2017年6月8日

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ふれあい、互いに理解を

 ○…世代や障害の有無を超え、共に遊び、体験する「青葉ふれあいまつり」。開催を17日に控え、準備に余念がない。「一緒に、自然に楽しんでいるうちに障害者のことを知ってもらえたら」。障害に対する理解を深め、みんなが社会の一員であると気付くきっかけになることが願いだ。

 ○…「弟の存在が嫌だった」。子どもの頃、知的障害のある4つ下の双子の弟たちに複雑な思いを持っていたと明かす。友達を家に呼ぶことに抵抗感を持つなど、自分自身にも差別があったと振り返るが、考えが変わったのは中学生になってから。視力の悪さから憧れていたプロ野球選手への道をあきらめた後、子ども心に苦労している母親を助けたいという気持ちや、弟と関わる施設職員に接し、自分も何かできないかと考えるように。将来、福祉の仕事に就くことを決め、高校から専門学校へと進んだ。

 ○…専門学校卒業後は知的障害者や身体障害者のデイサービス事業などを行う、えだ福祉ホームに就職し、今は所長を務める。子どもから高齢世代まで障害者と関わる毎日だが、「社会とマッチするか、いつも考えている」。作業製品づくりなどを通じて障害者も役割を持ち、社会に参加していくことに心を砕く。地域交流の機会を大切にするのも同じ考えからだ。一方、仕事を終えれば3人の娘が待つ。「娘には怒れない」と笑う優しい父親の一面も。趣味のテニスも続けている。

 ○…弟のことを考えながら、障害者との生活に葛藤を抱えていた時期があった。高校、専門学校時代はその葛藤から逃げ出すように遊び、学校に行かなかったこともあったという。簡単には言い表せない複雑な感情。その経験は今の仕事で生きている。様々な感情を持つ施設の利用者や家族に寄り添い、「理解しよう」「歩み寄ろう」という思いを心に留める。障害者と健常者がふれあい、理解し合うこのイベント。開催にも同じ思いで心を尽くす。

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