11日午後に発生した東日本大地震は南区も大きな影響を与えた。地震直後は一部の地域で停電したほか、電車の運休、ビルの被害なども見られた。
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南消防署によると、地震によりエレベーターの中に閉じ込められたり、ビルなどの建物のタイルが落下するなどの被害が出たというが、負傷者はゼロだった。11日は家に帰れない人のために、南スポーツセンターと南公会堂が開放された。
商品が散乱
発生直後から弘明寺周辺は停電になった。弘明寺商店街の多数の店舗が停電になり、休業が相次いだ。大きな揺れにより、店舗内の商品が散乱したところも多く、酒店では割れた瓶を片付ける作業に追われていた。午後11時過ぎに電気が復旧したという衣料品の店主は「真っ暗で何も見えず、どうしようもなかった」と話していた。商店街の別の店主は「近くに警察署があるのに、警察官が回ってくることもなく、買物客も安心できるのか」と不安そうに語っていた。
11日は市営地下鉄や京急も運休し、鎌倉街道には徒歩で移動する人が目立ち、中にはヘルメットをかぶって歩く人の姿も見られた。
イベントも中止
週末に予定されていたイベントも中止が続いた。13日に大岡地区センターで予定されていた南区役所主催の「南区グルメフォーラム」も中止になった。このイベントでは、事前に応募された南区内で販売されている惣菜の中から「グランプリ」などの賞を決める予定だった。当日会場で配布を予定していた店舗、商品をまとめた「お惣菜マップ」は区役所ホームページに掲載するとともに、マップの配布方法をホームページで紹介するという。
3月27日(日)に予定している「南区桜まつり」は14日現在、南区役所地域振興課などが開催するかどうかを検討中。(3月14日起稿)
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