携帯片手に鍋パーティー 宿町で市民団体 県産食材が交流仲立ち
携帯電話を活用しながら県内食材の鍋を楽しむパーティーが2月13日、宿町のNPO法人「よこはま里山研究所NORA」で行われた。主催したのは「スマートフォン」と呼ばれる携帯端末の研究を行うグループで、鍋とスマートフォンを使った新しいコミュニケーションの形を模索している。
主催したのはスマートフォンなどの携帯端末のシステムである「アンドロイド」を研究する「日本アンドロイドの会横浜支部」の石川雅之さんら。石川さんは「NORA」が行っている地産地消の食事会に参加し、「フードアナリスト」の資格も持っている。
「iPhone(アイフォン)」などの携帯端末が急速に浸透する中、石川さんは対面で会話するコミュニケーションが苦手な人がいることも感じていた。そこで、「ツイッター」などの新しいツールを用いて、実際に会ったことがない人同士がコミュニケーションを図れないかと考えた。
身近にもこれだけの野菜や肉など「神奈川産」の食材があることを知ってもらおうと今回の鍋パーティーを企画。ツイッターなどで呼びかけた結果、東京や千葉を含め、20人が参加した。
白菜、大根といった野菜は小田原市や中井町から取り寄せ、三浦市の地鶏も使用。調味料も神奈川区の企業が作る「横浜醤油」や「岩井の胡麻油」を使った。それらの食材情報は、専用のホームページに掲載され、参加者は配られたQRコードを携帯電話などで読み取って確認していた。
食後には横須賀や戸塚の農園が生産したイチゴのおいしい食べ方を石川さんが教える時間も設けられた。
鍋の写真を撮りながら、その場でツイッターに投稿する姿も見られた。栄区から参加した石黒充さんは「神奈川にこれだけおいしい食材があるとは知らなかった」と新たな発見があった様子。石川さんは「大人数で鍋を食べながらツイッターで会話するようなことも考えたい」と、「デジタル」と「リアル」を結ぶ活動に意欲を見せていた。
|
|
|
|
|
|