神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2014年1月23日 エリアトップへ

小学校所蔵民俗文化財 26年ぶりに本格調査 教材として活用へ

教育

公開:2014年1月23日

  • LINE
  • hatena
整備後の大道小ふれあいむかし資料館(金沢区)
整備後の大道小ふれあいむかし資料館(金沢区)

 横浜市歴史博物館(都筑区)が中心となり、市内18区の小学校に所蔵する民俗文化財の調査、再生事業が進んでいる。本格的な調査は1988年以来。校内に長く眠っていた『地域のお宝』を整備し、授業の一環として利活用したい考えで、2月のフォーラムで今年度の活動成果を周知、報告する。

 市内には342校の小学校があり、このうち、76校が文化財を展示、保管するための歴史資料室を備えている。保管する文化財は民具や農具が中心で、そのほとんどが近隣住民などから寄せられたもの。学校アンケートによると、「管理者がいない」「文化財をどう扱ってよいか分からない」など、管理者不在の理由から積極的な活用に至っていない状況が多く見られた。

 そこで、今年度、文化庁の助成を受け立ち上げたのが同博物館や学校関係者、地域団体などで組織する博物館デビュー支援事業実行委員会(鈴木靖民会長)。88年以来手つかずだった校内に所蔵する資料調査に本格的に着手した。

関係者に危機感

 同委員会メンバーの慶徳正好さんと柏木政利さんは「全国トップレベルの学校数を持つ横浜市で資料室が整備されてないことに危機感を抱いた。子どもたちが昔の人たちの暮らしぶりを知るには映像だけでなく直接触れることが大切」と声を揃える。

資料室も整備

 将来的なモデルケースとして生まれ変わった資料室も誕生した。市立大道小(金沢区)では、地域住民と学校が連携し、博物館体験ができるほどの資料室が完成した。今後も両者で管理を行い、ここを拠点とした交流の場になることが期待されている。同委員会では、今年度50校を目標に事業を進めているが「学校数からして1年では厳しいのでボランティアを増やすなどして効果的に取り組んでいきたい」と話し、3年から5年程度の中で市内全域での整備活動に力を入れたい意向だ。

 同博物館は2月2日にフォーラムを実施。資料室を作りたいと考える学校関係者のほか、一般参加も交え、活動の事例紹介や将来的なビジョンを報告し、潜在ニーズの掘り起こしを図る。

南区版のトップニュース最新6

蒔田公園 久々に活気

みなみ桜まつり

蒔田公園 久々に活気

5年ぶり、踊りの花咲く

3月28日

防災学び 地域に伝える

蒔田中2年生

防災学び 地域に伝える

災害への備えなど発表

3月28日

森の保全団体に寄付

太田小6年生

森の保全団体に寄付

三浦での環境学習契機に

3月21日

蒔田公園 5年ぶり大舞台

みなみ桜まつり

蒔田公園 5年ぶり大舞台

23、24日 模擬店やステージ

3月21日

福祉避難所 課題浮き彫り

福祉避難所 課題浮き彫り

火防協研修で図上訓練

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook