地区ごとに住民と行政が地域の課題について意見を交換する「地区懇談会」が5月7日の永田みなみ台地区から始まり、6月下旬まで行われる。近年は参加者やテーマが固定化されており、今年は開催時間や会場を変更して、参加しやすい環境を作ろうとしている。
地区懇談会は1969年に開始。区連合町内会長連絡協議会が主催し、毎年、16連合町内会ごとに町内会館などで開かれる。同様の取り組みは市内では戸塚区や旭区でも開かれているが、南区の歴史が最も古い。
行政側から区長や各課長のほか、消防、警察の担当者が参加。前半は「防災」「高齢化」といった課題とされるテーマについて、町内会の活動が発表される。後半は事前に住民から寄せられた提案、要望について行政側が回答。この場で出た「空き地の雑草を切ってほしい」といった要望がすぐに実現することもある。
昨年は16地区合計で851人の住民が参加。アンケートによると、参加者の約47%が70歳以上で20歳代から40歳代は合計で9%だった。また、半数以上は町内会長や民生委員など、行政に関係する役職を務める人だった。課題とするテーマも8地区が防災で3年連続最多だった。
多くの人に参加してもらおうと、昨年は午後1時開始だった別所地区が午後6時からに変更。会場が狭かった北永田、六ツ川大池の2地区は小学校内に移した。
事務局の区役所地域力推進担当は「地域の方が課題を共有する貴重な機会」と懇談会の意義を説明。テーマについても各地区から出される案に助言を行いながら決めていくという。
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