県立横浜清陵総合高校(船橋憲正校長)陸上部3年の中嶋雄也君と臼田木ノ実さんが、5月に行われた「県高等学校総合体育大会」の男子110mハードル、女子棒高跳びで2位に入った。同部は大会本番を意識した練習法が実を結び、5種目で入賞者を輩出した。
県大会は三ツ沢陸上競技場(神奈川区)などで5月24日まで実施された。
男子110mハードルに出場した中嶋君は、持ち味の先行力を発揮して予選、準決勝を突破。決勝では自己ベストとなる14秒76を叩き出して2位に入った。中嶋君は、「プレッシャーもあったが実力が発揮できた」と喜んだ。
女子棒高跳びに出場した臼田さんは昨年の同大会で優勝。冬場の走り込みで鍛えた下半身で力強い助走に磨きをかけ、昨年の優勝記録を10cm上回る3mを記録したものの、連覇は逃した。臼田さんは「自己ベスト(3m20cm)に届かず悔しかった」と振り返った。
中嶋君と女子400mで4位に入った河津茉佑さん(3年)の2選手は、6月19日から開催される南関東大会に出場。臼田さんは4月の記録会で”全国行き”の条件となる標準記録(3m20cm)を突破しており、8月の全国大会に出ることが決まっている。
5種目で入賞者
同校は男子4×400mリレー、女子400m、女子やり投げでも入賞者を輩出。顧問の鵜野敦教諭は、本番で100%の力を発揮する練習法により、選手が力を付け始めたという。
同部はタイムなどの記録の計測を1日1回に限定。大会がミスの許されない「一発勝負」であることを意識した練習が身を結び、昨夏の全国高校総体では、陸上の花形種目とされる男子100mで松岡龍之介君(当時3年)が自己ベストをマーク。決勝進出まであと一歩に迫った。
中嶋君は「先輩から受け継いだ質の高い練習で精神面が鍛えられた」と効果を実感している。鵜野教諭は「他の学校より量は少ないが、失敗したら次がない練習をしている。速いというより強い選手が育ってきた」と話し、勝負強さを養う練習でさらなる飛躍を目指す。
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