浦舟町へ来年2月に移転する花之木町3丁目の南区総合庁舎などの跡地活用に関し、区はこのほど、民間事業者の活力を用いて整備するための提案受付を始めた。9月下旬以降、事業者から提案や跡地の評価などを聞く時間を設ける。区は今後、良い提案があれば検討を進め、跡地の売却、貸し付けを行う方針だ。
移転する区庁舎と別所1丁目の土木事務所の跡地は民間事業者の提案を参考にする「サウンディング型市場調査」という手法を用いる。区が民間との対話を通してノウハウやアイデアの提案を受けながら、活用方法を考えるもの。
医療施設など想定
区は庁舎跡地に「南区民全体の生活の質の向上に資する施設」を整備する方針を明らかにしており、想定として▽医療▽商業系▽子育て支援▽福祉――の4施設を示し、老人ホームなどの住宅施設は対象外とした。土木事務所跡地は現在、資材などを置いている作業所部分を市が公園として整備し、残りの敷地に地域ケアプラザを設置することを前提とした場合の活用提案を受け付ける。加えて、保育施設の設置可能性についても意見を聞く。
区は民間事業者から施設内容や事業計画などを9月18日まで受け付け、28日から10月9日までの間に意見を聞く時間を設ける。
跡地活用を管轄する区政推進課は「跡地に適した提案が出された場合は、対話の結果を参考に検討を進める」とし、条件を付けて公募売却か貸し付けを行う。
南区と同様に区庁舎跡地活用を2013年にサウンディング型で行った戸塚区は医療施設か高齢者向け住宅が条件とされ、不動産や医療関係など16事業者が対話に参加。その後の売却にも5件の応募があった。
南区庁舎周辺に住むある男性は「まとまった買い物ができるようなスーパーなどが入った商業施設が建てば嬉しい」と話すなど、早期の施設整備を望む声が多く聞かれる。
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|