「忠臣蔵」で知られる吉良上野介とゆかりのある蒔田の歴史を調べる市民団体「蒔田の吉良歴史研究会」(齋藤勁会長)が5月3日に行われる「ザよこはまパレード(国際仮装行列)」に時代行列で初参加する。同会は「蒔田と吉良家の関係を多くの人に知ってほしい」と意気込んでいる。
吉良家は室町時代に分家したとされる。愛知県の本家は討ち入りをきっかけにお家断絶となったが、分家はその後も続いた。室町時代に世田谷から蒔田に移り住み、そこが蒔田城(現在の横浜英和学院)となった。付近の勝国寺には、今も供養塔が残っている。
同会は2013年に設立。蒔田の住民や歴史愛好家が会員となり、専門家らを招いて講演会などを企画してきた。今回、歴史的にも研究があまり進んでいない蒔田と吉良の関係を多くの人に知ってもらおうと、パレードへの参加を決めた。
校長らが仮装
パレードでは、小田原北条と蒔田の吉良に関係する人物に仮装した9人が蒔田城に見立てたトラックに乗って行進する。同会の齋藤会長は北条氏政に扮する。勝国寺を開いたとされる吉良政忠役は蒔田中の木村悦雄校長、政忠の孫・頼康役を南太田小の石川代治校長が務め、蒔田小、日枝小、共進中の各校長も参加する。すでにかつら合わせも行った。
トラックの前後は、蒔田地区の住民らによる阿波踊り団体「横浜蒔田吉野連」に徳島県池田町の吉野連が加わった50人が阿波踊りと横浜市歌を踊って歩く。
蒔田町の「旅館松島」のおかみで同会事務局の島田紀子さんは「当初から仮装行列に出ることが目標だった。これを機に蒔田の歴史を知ってほしい」と話す。
パレードは3日午前10時45分に山下公園前を出発。50以上の団体が馬車道周辺やイセザキ・モールを通り、伊勢佐木町6丁目まで歩く。また、キッズパレードには日枝小学校金管バンド「ブライトチェリー」も参加する予定。
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