関東学院中学校高等学校(冨山隆校長)将棋部で中学3年生の永田麟太郎君が6月26日、中区の市青少年育成センターで行われた「全国中学校選抜将棋選手権」の県予選に出場し、男子の部で初優勝した。永田君は8月上旬に山形県で行われる全国大会に神奈川代表として出場する。
日本将棋連盟県支部連合会が主催する同大会は37回目。全国につながるハイレベルな大会として知られており、全国大会出場を経てプロになった棋士も過去に複数いる。
ライバルに完勝
神奈川県予選男子の部には35人がエントリーした。大会独特の雰囲気に「ネガティブな気持ちになった」と話す永田君。予選で敗色濃厚な場面から逆転勝ちすると、徐々に緊張がほぐれたという。
18人が進出した決勝トーナメントでは、過去に負け越している相手に完勝するなどして勢いに乗った。決勝の対局中、勝利を決定づける場面では「思わず『やったー』と小声で言ってしまった」と苦笑。同部所属で初めての優勝を喜んだ。
ゲーム機壊れ本格稽古
小学2年で将棋のルールを覚えた永田君。5年生の時、大好きだったゲーム機が壊れてしまい、暇をつぶそうと港北区にある将棋センターに行ったところ、「戦略性があり、終わりのないゲームをやっているようだった」とその魅力にのめり込んだという。
中高一貫の同校入学後は将棋部へ。1年時は予選落ちだった同大会で2年時にベスト8入りするなど、着実に力を付けた。
現在、中高合わせて16人が所属する同部で、顧問の陳龍偉教諭は、「高校生を含めても一番強い」と中学生離れした永田君の実力を評価する。
週に1度は吉野町にある「Y・Yワールド囲碁・将棋」で大人の実力者を相手に対局を重ね、同道場で3段の腕前。永田君の県大会優勝を知った関係者は、「結果を聞いてみんなで喜んでいる」と話す。
永田君の持ち味は最後まで諦めない粘り強い将棋。各都道府県大会の優勝者などで争われる全国大会は8月3日から。「接戦になると思う。研究して全国優勝したい」と力強く語った。
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