宮元町在住の小嶋みなとさん(24)が10月9日に東京都で行われた「三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権」のスタンダードの部に盛田めぐみさん(23)とのペアで出場し、初優勝を果たした。基本に忠実な動きと持ち味のダイナミックな踊りを見せ、アマチュアダンススポーツ界の頂点に立った。
同選手権は日本ダンススポーツ連盟が主催するアマチュア最高峰の大会。各地の選考会などで上位に入った約90組のペアが参加した。小嶋さんたちが出場したのは、ワルツやタンゴなどの5種目を踊って競うスタンダードの部。
選手権には15歳から出場してきたが、最高は昨年の2位。常に上位に入るものの、優勝まであと一歩及ばない状況が続いていた。しかし、今年はこれまでの優勝者がプロに転向したこともあり、下馬評では10年以上のキャリアがある小嶋・盛田ペアが頂点に最も近い位置にいると見られた。
これまでは惜敗が続いていただけに小嶋さんは「殻を破るために、思い切って攻めに転じた。圧倒的な差で勝ちたいと思っていた」という。この1年は採点方法が変わったこともあり、原点に戻り、細かい手足の動きを再確認してきた。
ダイナミックな動き
競技では基礎に忠実なステップに持ち前のダイナミックな動きが加わり、初優勝を決めた。周囲からは「やっと勝てたね」と言われたという。それでも「応援の多さを改めて実感した」と感謝している。
小嶋さんは幼稚園のプログラムでダンスを初めて体験。中区のクラブに通って実力を付け、共進中、横浜総合高時代からダンス界では注目の存在だった。今春に専門学校を卒業し、社会人になったが、勤務先に近い本牧での練習をほぼ毎日欠かさず、「学生の時よりも練習できている」という。
海外で活躍を
日本一になり、今後は海外での活躍が目標になる。特にダンスの本場ヨーロッパでは日本人選手は苦戦しており、実力差は大きいという。海外選手の動きを動画でチェックすることも忘れない。体格で劣る中でも、自分たちの踊りを作り上げていこうとしている。
「社交ダンス」のイメージが強く、スポーツとしての認知度が低い状況に「世界で良い結果を出して注目されることが必要」と話す。国内の頂点に立ち、「人の心を動かす踊りをしたい」と展望を語り、当面は11月にデンマークである世界選手権での上位進出を目指す。
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