保土ケ谷区テニス協会の会長として競技普及に努める 境 勝行さん 川島町在住 69歳
錦織選手にも劣らぬ「情熱」
○…”スポーツの秋”に加え、先の「全米オープン」で決勝進出を果たした錦織圭選手の快挙も手伝い、折しも世間は「テニスブーム到来」といった様相。地元で競技の普及に尽力してきたリーダーは「一選手として(錦織選手が)勝ち進むごとに興奮していた。これを契機に始めてくれる人が増えるといいね」と、日焼けした笑顔を見せてくれた。
○…福岡県出身。一流プレーヤーが着ていた白いVネックセーターに憧れて中学生の頃からテニスの虜に。大学ではテニス部部長を務め、保険会社に就職後も営業マンとして全国を飛び回る傍ら、プレーヤーとして各地の大会に出場。その腕前が仕事の面でも大いに役に立ったそうで、「試合相手から保険の契約を取った事もありますよ」とニッコリ。1998年に保土ケ谷区へ移り住んだ後もプレーを続け、2004年には区テニス協会の会長に就任。現在は自身が大会に出場する事はなく、区民向けの大会運営などを中心に裏方として支えている。
○…半世紀以上、テニス中心の生活を続けられた秘訣は「楽しむこと」。スランプに陥った人に「ちょっとうまくいかなくても大丈夫!」と、フランクなアドバイスを贈るのも、そんな経験則ゆえ。今でもほぼ毎日、今井町のコートに通い仲間内でのラリーを楽しむ。「もはや”生活習慣病”。まだ情熱がピークに達していないから、死ぬまで楽しめそう」と話す瞳には、今後の人生をも捧げて貫き通そうとする、深い”テニス愛”が感じられた。
○…会社で出会った妻にもテニスを教え、3人の息子も同じ道へ。妻は全国大会を制覇し、現在は県の協会会長を務めるなど”教え子”の躍進に鼻高々の様子。ほかにもボウリングを嗜むなどスポーツ万能だが、結局テニスにのめり込む日々に戻るという。「思ったところに打てた嬉しさ、うまくいかない時の悔しさ。それを繰り返すのが面白い」。探究の日々が、続く。
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