「みなみあしがら 子どもの遊び場づくり」の代表を務める 松井 真理さん 南足柄市塚原在住 49歳
「遊び」を地域の文化に
○…外遊びの機会が減った子どもたちの「遊び」を地域で考え直そうと、母親仲間たちと「みなみあしがら 子どもの遊び場づくり」を立ち上げ、活動している。「与えられた道具や制約の中で遊ぶことが多い子どもたち。悪いことではないけど、身近にある自然の中でもっと体を使い、自由な発想で遊んでもらいたい」。そんな思いから行政と協力しながらワークショップを開くなど、仲間との活動が軌道に乗りかけている。
○…ベテランのママでもある。大学4年の長男、1年の二男に続き、高2の三男が寮生活で家から巣立った一昨年に、南足柄市の広報レポーターに応募した。「地域に対して自分にできることはないか」そう考え行動に移した。昨年は行政運営の指針となる総合計画の審議委員も担い、子育て世代の声を行政へ届けた。「外遊びをもう一度地域に根付かせたい」この思いをどう広めていくかが今後の課題だという。
○…山形県出身。夫の転勤で東京や大阪など、転居を繰り返し、1999年に南足柄市で終の棲家を得た。「50歳の節目を前に自分にとって大きなイベントを」と、3月に静岡でフルマラソンに挑戦。「完走だけは絶対にしよう」と3カ月にわたり友人の指導を受けてトレーニングを積んだ。「タイムは平凡だった」というが、完走の末に味わった達成感は大きく、「いくつになっても成長できるとわかって、これからが楽しみ」と笑顔を見せる。
○…「子どもたちが憧れる少し年上のお兄さんやお姉さんにも参加してもらいたい」と、世代を超えた交流も視野に入れている。3月26日には2回目のワークショップで子どもたちと一緒に「遊び」を語りあう予定もある。「将来は大人たちが見守るなか身近な公園で自由に遊べる環境を作りたい。そんな遊び場を『文化』として地域に定着させることがこれからの目標」だという。夫と小6の長女と3人で塚原に暮らす。