「ウルトラ元気なまちづくり」の実行委員長を務める 藤原 太樹さん 南足柄市福泉在住 39歳
秘めた思いを原動力に
○…市民主体で開催されるまちづくりイベント「ウルトラ元気なまちづくり」の実行委員長を務める。半年以上を費やし、約80人のスタッフとともに準備を進めてきたイベントを前に「企画から当日の運営まで、市内外問わず本当にたくさんの方に協力してもらい感謝しています。このイベントを通して市民と行政が協働するということはどういうことなのか、改めて考える機会になるはず」と、イベント開催の意義を語る。
○…「二度とあんな想いをしたくない」。地域貢献へ自身を突き動かす根底に交通事故で愛娘を亡くした辛い過去がある。「子ども達が悲しい事故に遭わない地域づくりを行政に提言する団体を作りたい」と、社会人学生として大学院に通い「市民と行政の一体運営」について研究した。卒業後、独自にNPO法人を立ち上げようと奔走する中、思いを共有できる仲間と出会い、NPO法人「未来へつなぐまちづくりの会」の立ち上げに参加。副理事長としてまちづくりイベントの実行委員長を任された。
○…大阪で生まれ、青春時代を香川、京都、滋賀で過ごす。アメリカ・ヒューストンの大学を卒業後に富士フイルムソフトウェア(株)に就職。南足柄に居を構え、現在は奥さんと中3の娘、3歳の双子の女の子と5人暮らし。仕事とNPOの活動で家を空けることも多いが、「家族が理解してくれているのが本当にありがたい」と協力してくれる家族への感謝は常に忘れない。
○…年代や職種を越えた人たちとの出会いを経験した。「仕事だけしていた頃とは比べものにならない。たくさんの人とのつながりで視野と考え方が広がった。自分にとって見えない財産」。まちづくりを進める中で、市民と行政の関わり方に課題を感じている。「少しずつでも成熟させていかないと」。その積み重ねの先に「自分の最終目標」である、子どもたちが安心して笑顔で暮らせる街の未来があると信じている。