1月15日の大井町産業まつり農産物品評会で県知事賞を受賞した 瀬戸 政子さん 大井町山田在住 72歳
”働き者”の畑に感謝
○…産業まつりの農産物品評会に毎年、手塩にかけた農作物を出品している。昨年の銀賞を糧に「今年は金賞を」と、畑に愛情をたっぷり注ぎ育てた。表彰式前日の夜、電話が鳴った。大津みかんが「金賞」を通り越し、「最優秀賞」の県知事賞を受賞する知らせだった。「まぁびっくりしたわよ。頑張りが報われたようでうれしい」と満面の笑み。ほかのみかんや小松菜などでも入賞した。
○…4人姉妹の次女として大井町で生まれた。代々農家を営み、小さい頃は子どもが貴重な戦力とされていた。4人姉妹で籠を背負い、堆肥となる枯葉を山に拾いに行った。列をなして草むしりもした。毎日の畑仕事を手伝いながら農家の仕事が自然と体に沁み付いていった。23歳の時に婿に来たご主人とは現在「何をするにも一緒」と仲睦まじい。「何でも2人でやれば3人分の働きができる」とは母の教え。繁忙期には姉妹に加え3人の息子と奥さん、7人の孫まで集合する。小田原市成田の朝ドレファーミ♪に朝採れの野菜などを出荷している。「次から次へと良い作物を作ってくれる”働き者”にお疲れ様と言ってあげなきゃね」と、畑へのねぎらいも忘れない。
○…受賞に際し「特別な事はしていないのだけれど」と謙遜するが、畑への手間は惜しまない。いつもニコニコと太陽のような笑顔で、家族とともに愛情が注がれた畑で採れた野菜はさぞかし美味しいだろう。「これを着ないと落ち着かない」と袖を通す割烹着がユニフォーム。子どもが小さい頃は、朝4時に起きて子どもに乳をやりおむつを替え畑へ。家に戻り朝ごはんの支度をし、ご主人を送り出しまた畑へ。農家・母・妻をバリバリとこなし、地域のボランティアにも汗を流した。「今も体を動かしていないと落ち着かないの」と年齢を感じさせない。「まぐれでないよう、もう一回受賞を狙わないといけないわね」と今日も夫婦寄り添い、畑へと向かう。
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