横浜市会 予算代表質問 市政報告 市長は核兵器廃絶の先頭に立て 日本共産党 横浜市議団 団長 大貫のり夫
世界終末時計 残り時間「2分30秒」
北朝鮮は核・ミサイル開発を進め、ロシアのプーチン大統領はクリミア半島併合をめぐり、核戦力を臨戦態勢に置く可能性があったと発言しています。米国では核能力強化を表明するトランプ氏が新しい大統領になりました。
核兵器や戦争、環境破壊等を原因とする人類の「終末」を午前零時とし、それまでの残り時間を表した世界終末時計は、残り時間「2分30秒」を示しています。
一方で、核兵器廃絶の大きなうねりも起きています。昨年12月の国連総会で核兵器禁止条約の締結交渉を開始する決議が113カ国の賛成で採択され、3月27日にはその決議を受けて同条約の交渉会議がニューヨークで開催されました。
同条約は核兵器保有国が欠席しても国連加盟国の多数が賛成すれば締結され、締結されると核兵器は人類史上初めて違法となります。核保有国は法的拘束力がなくても政治的・道義的拘束を受け、核の生産・保有・使用だけでなく、他国への核兵器配備や搭載艦船の入港も不可となる可能性が広がります。核兵器全面廃絶への決定的な突破口になることは疑いありません。
ヒバクシャ国際署名
この大きな一歩を国連に踏み出させた力は、ヒロシマ・ナガサキの被爆者が「核兵器のない世界に」との願いから始め、今では世界的世論として広がる「ヒバクシャ国際署名」です。
私はこの激動する世界の流れをさらに大きくするために、市会の予算代表質問で林市長に対し、ヒバクシャ国際署名に率先して応じ、核兵器廃絶の市民運動の先頭に立つべきとして見解を質しました。林市長は国連における同条約の動向を引き続き見守るとし、平和を求める市民の願いとは相いれない姿勢でした。
横浜市は国連から「ピースメッセンジャー都市」の称号を得ており、また、林市長は市民の命・財産を守ることが第一の使命であるはずなのに、消極的な平和行政を行っています。林市長は自民党、そして「核の傘」に依存する安倍政権におもねり、核兵器禁止条約実現に背を向けています。市民の命、財産を守るためにも、平和運動の先頭に立つ市長が求められています。
|
|
|
「社会保障政策」の責任者として4月4日 |
|
|