戸塚区を拠点とする女子サッカーのニッパツ横浜FCシーガルズは、10月16日のリーグ最終戦を勝利で飾ることはできなかったものの、8位でプレナスなでしこリーグ2部への残留を決めた。最終戦では区主催の観戦ツアーも企画されており、監督・選手は応援にかけつけたツアー参加者との触れ合いを楽しんだ。
3月に開幕したプレナスなでしこリーグ2部での、ニッパツの戦績は4勝9敗5分。勝点17、10チーム中8位でリーグ戦を終えた。
最終戦の相手は同じ神奈川県勢で、来季の同リーグ1部への昇格を決めたノジマステラ神奈川相模原。チーム状態は上向きだったため、この試合の0対3の敗戦に中村宏紀監督(42)は「(残留に)ほっとする面もあるが、複雑な心境だった」と振り返る。
チームにとって、同リーグへの挑戦は初。中村監督によると、「前半戦はちょっとしたことで失点する、得点後に失点する」などして、自らリズムを崩すことも多かった。
一方で、対戦した相手チームには「一瞬をついて得点する、決める力」を感じていたという。
6月までの12試合で2勝7敗3分。満足のいく結果ではなかったチームがきっかけをつかんだのは、その後始まったカップ戦だった。新しいメンバーやポジションを試す中から、力がつき、暑い中での戦いも身に着けていった。
結果、8月からのリーグ戦は2勝2敗2分。特に9月11日〜10月8日の4試合では2勝2分と、残留に向け大事な時期を無敗で乗り切った。このころの試合運びについて中村監督は「走り負ける試合が減り、失点ゼロの試合もできた」と手応えを口にし、来季へ向け「(リーグ戦で良かった)後半の戦いを積み上げていければ」と話した。
区民の声援がパワーに
リーグ最終戦は、区主催の観戦ツアーの日。子どもから大人まで約50人がチームの応援に駆けつけた。
試合後は選手と監督がグラウンドに並び、中村監督や山本絵美キャプテンがあいさつした。交流イベントで、ツアー参加者は、憧れの選手たちと握手や記念撮影をするなど、思い出に残る一日を過ごした。
「目標は2部残留ではなく、あくまで1部昇格。これからも応援よろしくお願いします」とあいさつした山本キャプテン。「初めは勝てない試合も多かったが、戦えることが自信になった後半戦だった」とリーグ戦を振り返り、「区民の方の声がパワーを与えてくれ励みになった。私たちも勇気を与えられるように頑張りたい」と話した。
シーズンを通してチームに声援を送った区民に、中村監督は「最終戦でも多くの皆さんが応援してくれた。選手にとっても心強い存在」と感謝していた。
皇后杯3回戦へ
ニッパツは今、第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会に参戦中。10月29日には、なでしこリーグ1部のチームを退け3回戦に進出した。次戦の相手は、同リーグ1部のジェフユナイテッド市原・千葉レディース。コカ・コーラウエスト広島スタジアムで11月6日(日)午前11時開始予定。
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