第70回全日本学生音楽コンクール東京大会本選のピアノ部門が10月22日、サントリーホール・ブルーローズ(東京都)で行われ、上倉田町在住の千葉百香さん(豊田中2年)が中学校の部の1位に選ばれた。12月3日に橫浜みなとみらいホールで行われる全国大会に出場する。
中学校の部には、地区予選を通過した16人が出場。千葉さんは昨年に続き、2年連続の挑戦だった。
「今年は『やりきった』という感じ。だから結果発表は落ち着いて迎えられた」と振り返る。前回は入賞を逃し、悔しい思いをした。「何がいけなかったのだろう」と悩み、ピアノの講師と一緒に課題を考えた。
「これまでは弾くことに一生懸命だった。でも、ピアノは聴いてもらって成り立つもの。自分の演奏を客観的に聴けるくらい、余裕を持たないといけない」。それから1年、「聴くこと」に意識を向けて練習に励んだ。だからこそ1位という結果に、喜びもひとしおだ。
海外の経験生かし
今年7月、ポーランドで開催された「ショパン音楽祭」に招待され、演奏を行った。また現地のコンクールにも挑戦し、1位に輝いた。2週間の海外滞在で学んだのは「音楽を楽しむ大切さ」だったという。
ライバルが認め合い、音楽を楽しもうとする雰囲気に魅了された。また現地のホテルで演奏した際、老紳士が曲に合わせて歌ってくれた経験も忘れられない。「言葉が通じないけれど、音楽で心が通った瞬間だった」という。「今回の大会でも、この経験を思い浮かべた。楽しく演奏できたことが、とても嬉しい」
全国大会への挑戦は、小学4年生以来、2度目。「聴いてくださった方にも楽しいと思って貰えるような演奏をしたい」と意気込む。
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