上矢部町在住の佐藤健治さん(83)が11月10日、「県美化運動推進功労者表彰」に区内で唯一選出された。阿久和川の清掃活動を長年にわたり続けてきたことが受賞につながった。
約60年の歴史を持つ同表彰は、美化運動の指導啓発や広報・清掃活動を長年継続し、業績や功労があった個人、団体を選出するもの。今年度は個人14人、団体15が選ばれている。
目に見えて奇麗に
地域住民と上矢部小学校児童・教諭が、阿久和川の清掃や花植えによる美化、川の生き物調査などを行う「上矢部まちづくりの会」に佐藤さんは所属している。同会内にある「AQUAかるがも隊」は毎月第4日曜日、同河川の清掃を実施。佐藤さんは約20年間にわたり汗をかいており、ここ5年間の参加率はほぼ100%だ。二宮兼重同会代表によると、スタート当初は自転車や空き缶など多数のゴミが河川内や両岸に捨てられていたが、毎回120人から130人の参加者が一生懸命に清掃しているうちに、最近は目に見えて奇麗になってきているという。今回の佐藤さんの表彰は多年にわたり、この活動をけん引してきたことが高い評価を得た。「楽しく、有意義にぼちぼちやっていたらこんな大きな賞をもらえた。嬉しいね」と目を細める。
「横浜環境行動賞」も
佐藤さんは、16年に横浜市長から「横浜環境行動賞」も受賞。また、大学で貿易を学んだことから、上矢部小学校で英語の授業をしたり、子どもたちの登下校の見守り活動も続けたりしてきた。最近はアメリカンポップスを歌い、歌詞を和訳するレッスンも受けるなど、老いを感じさせない。「長年続けて来られたのは、支えてくれた妻のおかげ。何とか元気に頑張りたい」と語った。
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