戸塚図書館(油谷理香館長)が11月1日(水)で、開館45周年を迎える。当日は子どもから大人まで幅広く楽しめる記念企画を実施し、今後もイベント開催や読書活動の推進などで地域住民の「第三の居場所」を目指す。
同館では、今年初めから企画準備を開始。各世代が楽しめるように用意されたのは、小学生向けに怪談絵本を読み聞かせする「秋のこわ〜いおはなし会」(募集終了)、「紙で残す」ことを主軸に地元写真店店主が語る「写真の楽しみ方」、郷土資料『ふるさと戸塚』の朗読と執筆者による解説の3つ。
担当した司書の間藤法子さんは「地元の方の協力を得て企画を実施するのは珍しい。たくさんの人に楽しんでもらえれば」と話した。企画はすべて先着順、参加無料。申し込みは同館【電話】045・862・9411。
コロナ禍、読書離れをばねに
戸塚図書館は1978年、横浜市内で4番目に開館。市内初のコンピューターによる貸出システムを導入した。現在、蔵書数は約18万8千冊で、昨年の市調査によると一日に平均約1600人が来館。中央、都筑図書館に次いで3番目に多い。
困難なこともあった。1982年9月、台風18号の浸水被害で蔵書3万冊余りを失い、翌月まで閉館したほか、新型コロナウイルスの影響で2020年4月から1カ月超の閉館、その後も限定的なサービス提供を余儀なくされた。「読まれない書籍、ファイルに収まるだけの新聞。寂しい光景でした」と間藤さん。
コロナ禍を経て、図書館や本に関する知識を学べる動画の公開などに注力。さらに「若者の読書離れ」などについて、書籍を扱う施設・店舗で構成された「戸塚区読書活動推進懇談会」での意見交換も。区内では31カ所の地域施設と連携して貸出コーナーを設ける。
油谷館長は「人によっていろいろな利用の形がある。利用者の生活の一部となるような館を目指す」と語った。
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