「孤立しない子育て環境を」 戸塚区の母親が支援団体立ち上げ
「戸塚区で子育てをして良かった」─。そんな母親を増やそうと、戸塚区在住で小さな子どもを持つ母親5人が、子育て支援団体「こまちぷらす」を2月1日に立ち上げた。子育て情報をインターネットと冊子で発信していくほか、食育プロジェクトにカフェ運営と、多方面に活動を展開していく。
「子育てに関する情報が多すぎて必要な情報が届いていない」「子育てをしながらスキルや経験を生かす場所が少ない」。代表の森祐美子さん(30)を始めとする2〜5歳の子どもを持つメンバーは、日々子育てをする中で感じていた課題を解消しようと、4月から活動を本格化させる。
4月1日から開始するのが、子育て情報のネット配信と食育プロジェクト、コミュニティーカフェ「わっか」(保土ケ谷区)の運営。ネット配信では、地域子育て支援拠点「とっとの芽」と協力し、同拠点に置かれている子育て関係のチラシ情報をデータで一元化。イベント実施地域や子どもの年齢、「親子で遊べる」などの目的別に検索できるページを同団体HP(ホームページ)に設ける。食育プロジェクトでは、HP上で食のコーディネーターによるコラムなどを掲載。また、泉区の「吉田てづくり農園」で、収穫した野菜の包装作業を行う母親を募り、働く機会を提供。わっかでは、ニット作家などによる講習を企画し、資格を生かしたい母親に練習の場を用意する。ほかにも7月には、戸塚区の全幼稚園の口コミ情報が掲載された冊子を発行する。
「一人で不安。同じ仲間に会いたい」。森さんは出産後に、ネットで子育て中の母親などと出会える場を探すがなかなか見つからず、「情報があるはずなのに辿りつけない苦しさ」を感じたという。出産前に働いていたため、知り合いもいなかった。そのような問題意識を持ちながら、子育て関係の活動に参加し、人脈を形成。同じ悩みを抱えるメンバーと意気投合し、発足に至った。森さんは「『孤立しない子育て』には、母親だけのつながりでは不十分。子育て支援者、企業、農家など様々な人と進めていきたい」。HPは4月1日から閲覧可。活動の詳細は森さん【携帯電話】080・3009・1986。
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