戸塚区基準地価 商業地↑ 再開発に期待大 市内最高の上昇率
神奈川県は9月19日に県内927地点の基準地価(7月1日時点)を発表した。県全体では4年連続してすべての用途で下落しているものの、戸塚区は商業地で上昇。上昇率順は県で3番目、市内で最高だった。戸塚駅西口で進む再開発への期待の大きさが表れた。
県全体では前年に引き続き、すべての用途で下落。市内でも平均変動率が住宅地でマイナス0・4%(前年マイナス1・3%)、商業地でマイナス0・1%(同マイナス1・8%)と下落は続いているものの、下落幅は縮小しており、回復傾向にある。
戸塚区では住宅地15地点を評価。平均でマイナス0・3%(前年マイナス1・0%)と下落したが、上倉田町字原1805-7の1地点で上昇が見られた。商業地は4地点中、3地点で上昇。平均で0・9%(同マイナス0・7%)と伸びた。
中でも再開発が進む戸塚駅西口周辺の地点、戸塚町字二丁目4100-2外(戸塚駅西口、スルガ銀行横浜戸塚支店)は3・0%と伸び、市内で最も高い上昇率となった。
新区庁舎完成でさらなる上昇も?
同地は昨年7月から今年1月にかけて2・0%、今年1月から7月にかけては1・0%上昇している。緩やかな伸びになりつつあるものの、マイナス、横ばいが多かった市内商業地の変動率を牽引した形だ。
県政策局地価対策グループの担当者は「再開発で見ると強い動き。それだけ期待が高いと言える」と話す。
区内に事務所を構える(株)エー・エヌ不動産鑑定の新倉敦子代表は「再開発によって街が成熟してきたことを示す」と説明する。
来春に区役所の新庁舎完成をもって再開発は完了。新倉代表は「災害や不況など、経済は何が起こるか分からないので確かなことは言えないが、区庁舎完成に伴って人の動きがさらに活発化する。地価がさらに上がる可能性もある」と指摘する。今後は商業地が住宅地を引っ張っていけるか。そちらも注目できそうだ。
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