とつか宿駅前商店会 飲食店で地域発展を 3店舗がモデル的に営業
戸塚駅東口の旧国道1号沿い(矢部町84の1)に、仮設店舗の空きスペースを活用した「チャレンジショップ」が営業を行っている。横浜市ととつか宿駅前商店会の連携による事業で、同地域への飲食店出店の呼び水にする狙いだ。
オープンしたのは、戸塚駅東口で18年間続くパン屋「ぷちらぱん」のイートインカフェ「ぷちらぱんカフェ」(青木陽社長、写真【1】)、自然派ワインと横浜、戸塚の地場野菜にこだわった立ち飲みワインバル「とつかワイン食堂 クリュ(CRu)」(早坂恵美社長、写真【2】)、戸塚区を中心に子育てを幅広く応援する活動を行う「こまちぷらす」による親子カフェ「こまちカフェ」(粟倉理恵店長、写真【3】)の3店舗。同地域での本格出店も視野に、2014年10月ごろまでの期間限定で営業を行う。
仮設店舗は戸塚東口区画整理事業のために横浜市都市整備局が所有している。今回のチャレンジショップは、モデル事業として市が初めて試みたもの。同商店会の藤谷恵一会長が仮設店舗を「活用できないか」と市に相談を持ちかけたのがきっかけだった。
大型商業施設などの出店により約30年前に商店会がなくなった旧国道1号沿いの同地域は、08年に同商店会が発足。東海道でもあることから人通りが多いものの、資産価値が下がるなどの理由で新しいビル内にも飲食店が入らず、「休憩する場所が少ない」というのも課題だった。
藤谷会長は「飲食店があることで人の流れも生まれるはず」と指摘すると同時に、「チャレンジショップによって、地権者と今後出店を希望する人同士の直接的なつながりを作りたい。飲食店出店の呼び水にすることが目的」と強調する。
今回、同商店会が飲食店の事業者を募集し、出店を希望したのは7店舗。施設整備にあたり、市が改装費として1店舗につき130万円(計390万円)を同商店会へ補助したという。仮設店舗は期間終了後に取り壊される予定だ。藤谷会長は「厳しい世の中だからこそ、競争よりも共存。地域のつながりを大切にしたい」と話していた。
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