小雀町で「小間果樹園」を営む小間盛夫さん(44)がこのほど、果実の品質などを審査する「2018年度神奈川県果樹立毛共進会」のナシ部門で、最高位にあたる農林水産大臣賞に輝いた。小間さんは「このような賞を頂けて嬉しい」と話す。
この審査会は、県内の農家がつくった果実の品質や大きさ、土壌管理や園内管理などを比較審査し、総合的に評価するもの。ナシ、ブドウ、ウメ、カキの4部門があり、各部門で優秀賞を得た農家はさらに審査が行われ、うち一軒が農林水産大臣賞に選ばれる。
「手間ひまかける」を重視
小間さんは、園内で「幸水」や「豊水」、「あきづき」など約10品種を育てており、どれも大玉なのが特長だ。農薬を極力使わず、有機肥料を用いるなどの工夫を凝らしており、今回はこうした部分が高く評価された。
栽培においては、剪定に注力。12月から3月にかけて余分な枝をこまめに切り落とすことで、養分の吸収を促進させ質の良いナシが育つという。
また、4月上旬に取りかかる授粉は素早さと正確さを重視。専用の道具を用いて一つひとつ手作業で行う。「手間ひまかけることで、美味しいものに仕上がる」とポイントを語る。収穫されたナシは直売所で販売されるほか、全国の消費者へ発送される。
「喜ぶ顔」糧にまい進
同園は3代にわたって営まれており、盛夫さんが父・征治さんから引き継いだのは20代の頃。ほかの農園で修業を重ねて技術を習得し、以来「お客さんの喜ぶ顔」を糧に20年間努めてきた。ナシの時季である8月・9月以外でも来客に楽しんでもらおうと、イチゴなども栽培。1年にわたって果実を満喫できる仕組みをつくっている。小間さんは「果物づくりは気候に左右されやすく大変な部分もあるが、しっかりと対策を施して今後も頑張りたい」と話す。
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