大正地区センターが5月6日(月)、栄養バランスに配慮した食事が安価でとれる「地域食堂」を初開催する。今回を試験的なものと位置づけ、課題点を改善しつつ、多世代の誰もが訪れやすい場所づくりをめざす。
地域食堂(または子ども食堂)は子どもの貧困対策や孤食対策、多世代交流など様々な意義があることから、全国的に活動が盛んになっている。
大正地区センターでは今回「たいしょう食堂」という名称で実施。初開催となる5月6日は、カレーなどを中学生まで無料、大人300円で提供する。また多世代の来場者同士が遊びながら交流できるよう、囲碁や将棋、ゲームなども用意する。
話が上がったのは昨年夏頃。共催する原宿地域ケアプラザには、経済的な悩みを持つ家庭や母子家庭、一人暮らしの高齢者などから複数の相談が寄せられており、同センターと「地域食堂」の必要性が話し合われていた。その後、地域の町内会など各団体にも協力を仰ぎ、協議を重ねてきた。
「貧困」イメージを払拭
注意を払ったのが、「貧困に苦しむ子どもが行くところ」というイメージにつなげないことだ。
参考にした取組みのひとつが、上矢部地区センターが3年前から行う「月イチカレー」。子どもを対象に毎月カレーを振舞っており、30〜40人ほどが訪れる。同センターの職員は「友達が友達を呼び、輪が広がっている。あまり『子どもの貧困対策』と打ち出してしまうと来づらくなるので、誰もが気軽に来られるイメージが定着して良かった」と話す。
「たいしょう食堂」は将来的に、住民主体の取組みにしていくという。大正地区センターの大内雅弘館長は「多くのボランティアのご協力で開催できる。今回浮かび上がった課題など検証しつつ継続したい」と話す。時間は午前11時30分から午後2時。定員45人で先着順。申込みは4月30日までに同センター【電話】045・852・4111。
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