大正小学校を拠点とする「大正ミニバスケットボールクラブ」が創立50周年を迎え、4月20日に同校で式典が催された。県内のミニバスチームでは最も古い1970年に発足して以来、全国大会優勝などの歴史を積み重ねてきた。
同クラブは70年9月に、大正小学校の児童約20人で「大正スーパー☆スターズ」として発足。以来関東大会や全国大会優勝などの実績を残しつつ、現在までに約800人がプレー。卒業生には、Bリーグ(男子プロリーグ)やWリーグ(女子実業団トップリーグ)をはじめ、大学や実業団で活躍する選手も多い。
式典には歴代の指導者や卒業生約200人が参加。午前中は30歳以下の卒業生と現役選手による交流試合が行われたほか、午後には交流会が行われた。同クラブの内田慎司監督は「県内では最も古いチームとして歴史を重ねてきた。今後も皆さんと力を合わせて盛り上げたい」と話した。
泉野氏、大きな貢献
同クラブは、当時大正小の教師を務めていた泉野孝之さんが立ち上げた。当初は体育館にゴールが一部しかなかったため、玉入れのカゴを代用したり、旧校舎の廃材でゴールを手作りするなどして練習していたという。
73年には大正小から深谷小、深谷台小が独立するとともに深谷チームが結成され交流試合が行われるように。翌74年には泉野さんが理事長となり「戸塚区ミニバスケットボール連盟」を結成し、区大会を開催するなど区のミニバス振興に貢献してきた。泉野さんはその後も市連盟、県連盟の立ち上げにも尽力している。
同クラブにとっての大きな転機は74年、全国大会への男女初出場だ。結果は惨敗。反省をふまえそれ以降は全国のトップチームと積極的に交流し、技術はもちろん食育や礼儀にいたる指導体制を作り上げていった。7期卒業生の矢貝哉子(ちかこ)さんは「毎日の朝練が思い出。失敗しても最後まで取り組む』など、精神面や生活面で鍛えてもらったことも多い。その後の人生の基本になっている」と振り返る。また泉野さんは「私は種をまいただけ。ここまで育ててくれた多くの人に感謝をしたい」と話した。
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