横浜市初の区単位の市民オーケストラ・戸塚区民オーケストラ(新野慎一団長)が、創立40周年を迎えた。区在住・在勤者を中心とした主にアマチュア音楽愛好家が集まり、定期演奏会などを継続している。来年2月27日には、ミューザ川崎シンフォニーホールで記念演奏会を実施。現在団員は練習に励んでいる。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団のクラリネット奏者だった新野団長が、練習場としていた戸塚公会堂の館長と親しくなり、「アマチュアオケを作ろう」と1981年6月に立ち上げたのが同オーケスストラ。団員を募集したところ、小学生や主婦、教師など100人を超える人たちが集まったという。同年10月、区民文化祭で初舞台を踏んでいる。
それから40年の月日は流れたが、現在も20代から80代の会社員や教師、主婦など約70人が名を連ねる。練習は毎週木曜日に主に戸塚公会堂で、土・日には鎌倉芸術館などで行うこともある。事務担当者は「平日は仕事終わりの夜に集まっている。団員は学生時代に音楽を経験した人が多い。みな忙しくても、一緒に演奏できるオーケストラの醍醐味、贅沢な時間を楽しんでいる」と話す。
千人超える観客動員
市民オーケストラといっても、取り組みは本格的。定期演奏会をはじめ、年3回の演奏会のほか、横浜開港150周年、戸塚区制70、80周年式典などでも演奏を披露。定期演奏会には1000人前後の観客が訪れる人気振りだ。指揮者も一流で、現・指揮者の井崎正浩氏は、1995年にブダペスト国際指揮者コンクール優勝後、ヨーロッパを中心に国際的に活躍をしている。
こうした活動を支えてきたのが新野団長だ。団員のフルート担当者の一人は「明るくて優しい。ほめて伸ばしてくれる」と笑顔を見せる。
現在団員は来年2月の記念演奏会に向けて練習に精を出している。コロナで昨年春から活動を休止し、先月から再スタートを切ったばかりでみな必死という。
新野団長は「公会堂、区役所職員の方のアドバイスをもらいながら産声をあげ、今年節目を迎える事ができた。団員の音楽に対する情熱も素晴らしい。私たちの熱い演奏を聴き、コロナ禍の疲れを癒してもらえたら幸せ」と語った。
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