国土交通省の横浜国道事務所と東日本高速道路(株)が進めている国道1号・戸塚警察署交差点の立体化計画の住民説明会が7月末、区役所で開かれた。渋滞や交通事故の解消を目的とするこの事業。調査などを経て今回初めて具体的な計画案が公表された。工事着手、完了時期は未定なものの、地域の課題改善に向けた取り組みが本格始動した。
国道1号の横浜新道から藤沢バイパス間は、最大1Kmの渋滞が慢性的に発生しており、同交差点は渋滞のボトルネック。また、交通量の多さからも交差点付近での交通事故発生件数は全国平均の約2倍だという。
2018年、二者共同で交差点立体化を事業化。測量、地質等の調査、設計、協議を経て、今回の説明会に至った。説明会はオープンハウス型(自由閲覧方式)で実施され、約130人の来場があった。
市道を新設、移転も
計画では、立体化にともなって交差点を閉鎖。旧国道1号の戸塚警察署下交差点から汲沢方面に向かう現在の交差市道は行き止まりに。戸塚警察署などを移転し、現在の警察署の場所に国道下を通る新たな交差市道を設け、東京方面への入口と、東京方面からの出口の2つのランプを設置。一方で新設市道から藤沢に向かう道はなく、従来の新道大坂上で接続する導線に一本化。また、藤沢方面から交差点で左折し、直接汲沢方面に向かうこともできなくなる。
また、通行人が国道を横断する際は新設される市道を利用。市道と国道1号間の移動は階段かスロープを利用し、細田バス停(立場行方向)は移設を検討中という。
国道事務所担当者は「あくまで最初の一歩。渋滞解消、交通事故防止のための計画をまず知ってもらい、理解と協力をお願いしたい。工事着手時期、完成時期は未定」と話している。
交差点がある戸塚第一地区連合町内会の小林徹会長は「信号待ちも多く、相当な渋滞があり立体化するしかない」と歓迎の様子。同じく交差点に面する汲沢地区連合町内会の本田馨会長は、「今後詳しい説明を聞いたうえで、慎重に考えていきたい」とした。
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