地域防災の担い手「消防団員」の高齢化、担い手不足が全国的に問題視される中、西谷町を管轄する保土ケ消防団の第四分団に落合真子さん(18)=写真=が入団した。消防署では待望の若手女性団員誕生に「若い世代や女性が消防団活動に参加してもらうきっかけになれば」と期待を寄せている。
近年、少子高齢化や会社勤めの団員の増加が進み、全国的に人員の確保や活動への参加時間の減少が課題とされている。保土ケ谷区内でも定員数400人対し充足率は84・2%と15%程度不足している状態にあり、保土ケ谷消防署では横浜市全体の充足率86・2%を第一目標に団員募集を強化。そのキーのひとつとなるのが4月1日現在、全隊員の1割強を占めている「女性団員」の拡大だ。
落合さんは地元商店街の近くに暮らしていたこともあり、幼少期から地域との関わりが深く「消防団は身近な存在だった」という。高校生時代にボランティア活動に参加する中、「地域の人たちを守りたい」という思いを抱くようになり地元消防団の門を叩いた。
区内最年少の団員として活動する現在は、看護師を目指し平日は専門学校に通いながら週末の新人研修・訓練に参加し、放水用ホースの操作法や応急救護術など防火防災技術を学び、有事の際の地域防災の担い手として求められる基礎技術の習得に努めている。
第四分団長の高橋明弘さんは「若い女性にとっては大変な仕事だとは思うがありがたい。今後、落合さんのような方が増えれば」と団員不足解消に期待を寄せ、落合さんは「頑張っていきたい。消防団活動に少しでも興味があれば、話だけでも聞いてほしい」と話している。
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