川島町で8年間にわたり「駐在さん」として地域の治安を守り続け、3月31日に定年退職を迎えた雪野博文さん(60)=人物風土記で紹介=にこのほど、川島原連合会(鈴木方規会長)から感謝状が贈られた。
雪野さんは2008年6月、「子どもの頃からの憧れだった」という「駐在さん」になることを希望し、川島町駐在所に着任。妻と子ども、家族3人で駐在生活が始まった。
それまでのパトカー勤務とは違い、住民との距離が近い駐在としての任務。心掛けてきたのは「顔の見える関係」だという。児童の登校時には毎日、駐在所の前で声をかけながら見送り、バイクで地域内を巡回し青少年に声をかける。午前8時15分から午後5時15分までが勤務時間だが、地域内で「困り事」が発生すれば、昼夜を問わず駆けつける姿に住民は厚い信頼を寄せていった。連合会の鈴木会長は「雨の日も風の日も、雪の日もといった具合に24時間体制で地域住民の生活を見守っていただいた。本当にありがたい存在だった」と雪野さんの働きを評した。
この地域は第二の故郷
鈴木会長から感謝状を受け取った雪野さんは「この地域は高齢化が進んでおり、孤独死などの場面に遭遇すると、よく挨拶をする人であったり、元気に挨拶しながら学校に出かける子どもたちを見守ったり、これまでの警察人生とはまた違った経験をさせていただいた」と住民との関係が密な駐在ならではの仕事を振り返り、「夢のひとつであった駐在として勤務したこの地は第二の故郷であり、そこに暮らしている方々は家族同然の存在。これからも何らかの形で地域に携わっていきたい」と話した。
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