上星川地区の活性化を進める有志団体「FM上星川」(天野進一代表)が主催し11月23日、来年夏に開業するパン屋が入るビルの屋上を地域のコミュニティスペースとして活用するアイデアを話し合うワークショップが開かれた。
全国的に商店街の地盤沈下が問題視されている中、上星川の住民らが地域内の商店街に活気をもたらそうと1年前から動き出したプロジェクトでは、アンケート調査に基づき、パン屋を誘致することが今秋までに決まっている。住民らの動きに商店街も好意的な姿勢を示し、現在は時間貸しの駐車場を運営している事業主から土地の提供を受けることも決定。ここに3階建てのビルを建設し1階にパン屋が開業する計画だ。
ポイントは住民ニーズ
この地で古くから商いを続ける人は「昔は人でごった返していた」というが、10年来、人通りはあるものの買い物客は激減している状況だ。しかし天野代表は「上星川地域の子育て世代の流入人口はここ数年右肩上がりの状態。住民のニーズをしっかりと汲み取れば活気は間違いなく戻る。その第一歩がアンケート調査であり、パン屋の誘致だった」と話す。暮らしている人の求めを形にしていくことで魅力を生み出していこうという非常にシンプルな考えだ。
500超える活用案
「公園や喫茶も少ない。地域住民が集える場がないことは上星川のウィークポイント」と考え、今回のプロジェクトでは新設ビルの屋上をコミュニティスペースとする計画となっている。1歳児を抱える子育て世代から90歳を超える住民も参加した23日のワークショップでは「子どもたちが自由に落書きができるスペースに」「ミニコンサートが開ければ」「朝市を催したらどうか」「小学校の青空教室」など500を超える屋上の利活用案が出された。
今後は天野さんを中心としたプロジェクトチームが実現可能なアイデアを絞り込んでいき、ビルの整備が進む夏前には住民らに参加してもらいながら「手作りの憩いの場」を完成させる計画だという。
|
<PR>
保土ケ谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>