保土ケ谷警察署(片桐俊彦署長)は6月26日、振り込め詐欺を阻止したとして、ゆうちょ銀行保土ヶ谷店の粟飯原稔さんと横浜銀行和田町支店の大澤剛支店長に感謝状を贈呈した。ゆうちょ銀行は今年の3月に続き2度目の表彰となった。
ゆうちょ銀行保土ヶ谷支店では5月7日の午前10時50分頃、80代の女性が来店し、「100万円を引き出したい」と窓口に相談。担当の粟飯原さんが使用用途を尋ねたところ「身内に不幸があった」「生活に必要なお金だ」などと内容が二転三転していたことから不審に思い、警察へ通報した。
警察官が駆け付け、詳しく尋ねたところ、「孫」と名乗る男から連絡があり、現金を引き出そうとしたという。その後、警察から実の孫へ連絡し確認したところ「電話はかけていない」と話していたため、詐欺であると発覚し、未然に防ぐことができた。
横浜銀行和田町店では5月16日午後2時40分頃、70代の男性が来店し、焦った様子で150万円をおろそうとしていた。これを見た窓口担当の女性が窓口責任者に報告し、警察に通報。男性に事情を聴くと息子からと名乗る男から「友人のお金を使いこんでしまって直ちに返金にないといけない。弁護士と名乗る人も出てきた」と話していたという。警察から息子の電話に連絡したが、通じなかったため息子の自宅に訪問し、詐欺であると発覚した。
詐欺防止に貢献した粟飯原さんは「詐欺を防ぐことができてホッとしている。騙されてしまったらおしまいなので、これからもしっかりと対応していきたい」と話し、大澤支店長は「お客様の財産を守って当たり前という姿勢でこれからも臨んでいきたい」と話した。
区内では6月30日現在で発生件数は27件(昨年同比6件増)、被害総額は7700万円(3千万円増)と過去最悪のペースで推移している。関係者は「自分はひっかからないだろうと思い込み、確認を取らずに行動することが危険。少しでも怪しいと思ったら必ず周囲への確認や相談を」と注意喚起している。
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