試合中に笑顔で話す両校の児童と生徒
上菅田特別支援学校（佐塚丈彦校長）の初等部の児童が10月７日、綾瀬市内で開催されたパラリンピック競技「ボッチャ」の神奈川県大会に旭区の上白根中学校の生徒と合同で出場した。
今回の合同チーム結成は、同校の木下学教諭がボッチャを通じて障害のある児童と一般生徒が交流できないかと発案。自身の前赴任先である上白根中学校が呼びかけに応じる形で合同チームを結成した。両校の生徒は大会へ向け９月中旬から練習を重ねていた。
「ボッチャ」は欧州で考案された障害者スポーツで、２０２０年東京パラリンピックの正式競技となっている。赤と青の球を６球ずつ投げたり、転がしたりし、ジャックボールと呼ばれる白いボールに以下に近づけるかを競い合う。氷上で行われるカーリングと似た競技だ。
大会には４つの合同チームで出場し３チームが予選敗退となったが、１チームは決勝トーナメントに進出。１回戦で敗れたものの、勝ち上がったチームを全員で応援し盛り上げていた。
決勝トーナメントに進出した上菅田特別支援学校の斎藤悠人さん（５年）は「楽しかったけれど準決勝であと数センチの差で負けたのが悔しかった。もっと練習して精度を上げて行きたい」と話し、上白根中の早川剛生さん（３年）はボッチャを通じて「不自由な人でも自分たちといっしょにスポーツを楽しめることが分かった。また次に体が不自由な人と交流をするときには、今回学んだことを活かしていきたい」と話すなど、両校の児童・生徒はとても充実した表情で大会を振り返っていた。
上菅田特別支援学校の佐塚校長は「特別支援学校と小中学校などが一緒になって外に出ていく取り組みを増やすことで世の中の社会が豊かになっていければ」と話した。
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