南米パラグアイの貧困地区カテウラで、ごみ集積場から集めた廃材から作った楽器を奏でる若者の楽団メンバーが11月9日、岩間市民プラザで公演した。
ごみを拾い生計を立てるカテウラの住民を負のスパイラルから救おうと2008年に結成された「カテウラリサイクル楽団」は現在、6歳〜20歳の約400人で構成され、世界各地で公演している。興行で得た収入で進学することができる子どもたちも増えたという。
同国内で貧困に苦しむ子どもたちの支援活動を行っている横浜国立大学の藤掛洋子教授が代表を務める特定非営利活動法人「ミタイ・ミタクニャイ子ども基金」と基金の活動を支援している横浜保土ケ谷ライオンズクラブなどが主催したこの日の公演では、楽団のメンバー7人が「廃材楽器」を使い1時間に渡り演奏を披露。オイル缶やフォーク、木材などごみ集積場から集めた廃材を加工したバイオリンやチェロ、ドラム、ギター、サックスなどから奏でられる「奇跡の音色」に集まった約180人の観衆は酔いしれた。
会場を訪れていた川辺町に暮らす50代の主婦は「テレビ番組を通じて彼らの存在を知っていた。廃材から出来た楽器とは思えない素敵な音色で感動した。こうした活動を通じて一人でも多くの若者が夢と希望を持って生きていくことができるようになれば」などと話した。
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