保土ケ谷区仏向町と旭区市沢町にまたがる広大な自然を守る活動を行っている市民団体「ホタルの里水辺愛護会(市沢・仏向の谷戸に親しむ会)」(藤川信子代表)が「みどりの日」の制定の趣旨を踏まえ、花と緑の愛護活動に顕著な功績があった民間団体を表彰する「『みどりの愛護』功労者国土交通大臣表彰」を受賞した。
愛護会は1997年春の設立以降、市沢・仏向の谷戸を中心に水路の保全や景観を守る活動を継続。特に谷戸に生息するホタルの保護には力を入れており、川の清掃や草刈りをはじめ、植栽、水質調査、生物調査などを続けている。
その成果もあり、毎年、6月ごろには100頭前後のゲンジボタルが幻想的に舞う姿が見られる貴重なエリアとなっている。また、近隣の小学校ともつながりを持ち、児童らに自然環境の大切さに関心をもってもらう機会を創出するなど幅広い活動を展開している。
代表の藤川さんが家の近くで数百のホタルが飛び交う光景を目にしたことが会を結成するきっかけだった。「こんな素敵な場所を次世代にも残したい」。この思いが原点にある。今回の受賞を受け藤川代表は「大変光栄なこと。多くの人に支えられ運営してきた。本当にありがたい。今年はコロナウイルスの影響もあり観察会は開けないが、この貴重な自然を守っていきたい」と話している。
保土ケ谷区内からは昨年度、境木ふれあいの樹運営委員会が同表彰を受けており、2年続けての受賞となった。今年度は全国で115団体、横浜市内で同愛護会を含む5団体が表彰された。表彰は5月16日に福井県内で開催される第31回全国「みどりの愛護」のつどいの中で実施される予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で式典は中止となった。
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