神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2020年7月9日 エリアトップへ

NHK朝ドラ「エール」 相鉄社歌・市大校歌も古関メロディー

文化

公開:2020年7月9日

  • LINE
  • hatena
社歌が制定された1967年当時に走っていた車両(6000系)【相鉄グループ提供】
社歌が制定された1967年当時に走っていた車両(6000系)【相鉄グループ提供】

 窪田正孝さんが主人公を演じるNHK朝の連続テレビ小説「エール」。物語は名作曲家・古関裕而氏(1909〜89)の人生をモデルにしている。1964年の東京五輪の行進曲「オリンピック・マーチ」、高校野球大会歌「栄冠は君に輝く」、「君の名は」、「モスラの歌」など、古関氏が生涯で作曲した曲数は約5千曲。 日本歌謡史に残る名曲を数多く手がけた名作曲家は横浜の地にも息づいている。

※ ※ ※

 保土ケ谷区域北部を走り区民にとって身近な存在である相鉄線を運営する相模鉄道(株)。この社歌も同氏が手掛けた。同社によると1963年に歌詞を社内で公募。優秀作品を選出し、曲を付けようと計画したが、該当する作品がなく、結果として外部の専門家に依頼することに。

 そこで白羽の矢が立ったのが、すでに多くの曲を世に送り出し注目を集めていた古関氏だった。曲の詞は美空ひばりさんが歌った「東京キッド」などを書いた藤浦洸氏が担当した。

 楽曲は行進曲調で力強く、覚えやすいメロディー。同社の創立50周年事業の一環として、67年に社歌に制定された当初、半透明のレコードのような「ソノシート」に収められ全社員に配布された。

 あれから50年以上が経つ現在、同社ではこの社歌を歌う機会は「ほどんどない」というが今回の「朝ドラ」をきっかけに古関氏にスポットが当たる中、「ドラマ開始後はいくつかお問い合わせをいただいている」と注目度を増しているようだ。

※ ※ ※

 金沢区にある横浜市立大学の校歌も古関氏が手掛けた曲のひとつ。市大の校歌が制定されたのは1954年。西條八十氏(1892〜1970)が作詞している。

 同校60年史の「校歌制作物語」によれば、53年に校歌作成委員会が設置され同年12月、「横浜市大新聞」で大々的に校歌を募集したとある。しかし1月の締め切り日までに集まった作品はわずか3点。委員会は締め切りを延期し、ようやく9点が集まったが、そのまま校歌に採用できる作品はなかった。

 そこで、応募作品を素材として、当時の菊地豊三郎学長と交流のあった「青い山脈」や「蘇州夜曲」「王将」など無数のヒットを放った作詞家・西條氏に作詞を依頼。作曲は西條氏の推薦で古関氏に依頼したという。

 55年4月に発行された横浜市大新聞によると、作詞作曲料は6万円で、うち1万円を自治会が負担。当時の公務員の初任給が8700円だったことから、現在の価値に換算すると130万円ほどになるという。

 古関氏の楽譜などは残っていないが、西條氏直筆の歌詞(コピー)は同校で所蔵する。

西條氏の作詞(コピー)など
西條氏の作詞(コピー)など

㈱横浜建材工業

屋根と外壁のプロ 屋根の無料点検実施中。瓦一枚からでも!

https://yokoken.com/

<PR>

保土ケ谷区版のローカルニュース最新6

新港ふ頭で4月28日、5分間の花火

新港ふ頭で4月28日、5分間の花火

「横浜スパークリングトワイライト」

4月27日

横浜市内事業所 男性の育児休業取得率 前回から大幅増の40・6%に

国の重要文化財、神奈川県庁本庁舎が5月3日に5年ぶり一般公開

初夏の里山観察

参加者募集

初夏の里山観察

カーリットの森で5月

4月25日

非常用トイレ備えて安心

自宅便座に簡単設置

非常用トイレ備えて安心

マンションで逆流トラブル

4月25日

「ゆず」がこけら落とし公演

横浜BUNTAI

「ゆず」がこけら落とし公演

新たな歴史刻む

4月25日

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook