相模鉄道(株)は11月19日、2021年春のダイヤ改正で終電時刻を最大で20分ほど繰り上げると発表した。横浜駅から海老名方面へ向かう下り線の場合、保土ケ谷区内(天王町―西谷間)に停車する列車は現状、午前0時42分発の各駅停車かしわ台行きが最終。来春以降はこれが15分程度早まる事になる。具体的なダイヤは1月下旬を目処に公表される。
発表によると今回の終電時刻繰り上げは線路や施設の保守・点検といった安全対策時間の確保や、作業員の人材確保と働き方の見直し、新型コロナウイルス感染拡大を契機とした深夜時間帯(午後11時以降)の輸送人員減少などが理由だという。
線路などの保守・点検作業は終電後から始発前までの時間帯に実施している。近年、ホームドア設置の準備工事をはじめとした設備工事量が増加。機械化やIoTの導入などにより作業効率は向上しているものの、従来の人力に頼る作業も多分にある。
一方で保守作業員の高齢化が顕著で、10年後には大半が引退。若年入職者の確保・育成が喫緊の問題で、作業員の働き方の見直しは急務の課題だった。この課題解決へ向け検討を進めていた。
深夜時間帯の輸送人員4割減
この様な状況の中、コロナ禍でテレワークや時差通勤など「新しい生活様式」が浸透したことに伴い、深夜時間帯の輸送人員は大幅に減少。感染拡大前に比べ約4割程度減っている状況を受け、終電時刻を繰り上げることで、保守作業に充てる時間を延ばす考えだ。
相鉄本線下りは、横浜発海老名方面行きの終電時刻が15分ほど、上りは海老名発横浜駅行きの終電時刻がそれぞれ約20分繰り上がる。二俣川駅までの終電時刻は現況と変わらない。
相鉄いずみ野線の下りは、二俣川発湘南台行きの終電時刻が約15分、上りは湘南台発二俣川行きの終電時刻が20分程度早まる。また、相鉄・JR直通線は上下線とも繰り上げはない予定だという。
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