依然として被害が後を絶たない特殊詐欺について、2020年1月から11月末までの間に区内で発生した被害件数・被害金額が前年同時期と比較して大幅に減少していることが保土ケ谷警察署のまとめで分かった。
昨年11月末までの被害認知件数は25件で、被害額は4865万円(暫定値)。発生件数80件・被害総額約2億1400万円と過去最多を記録した19年の同時期と比較すると件数は53件、被害額は約1億6500万円それぞれ減少しているものの、同署は引き続き警戒を呼び掛けている。
同署生活安全課の扇浩一郎課長は、詐欺の被害に合わないための『3つのお願い』を呼び掛けている。
「1つめは、電話でキャッシュカードの話が出たら詐欺を疑うこと。2つめは、『Yahoo! 防災速報』などの広報媒体を利用して、特殊詐欺前兆電話等の防犯情報を把握しておくこと。3つめは『迷惑電話防止機能付き電話機』または留守番電話設定を利用すること」
「手交型」に注意
最近被害が増加している手口に「手交型」の詐欺があげられる。これは、被害者からキャッシュカードを直接受け取る、または隙を見てすり替えるもの。犯人が自宅までキャッシュカードを受け取りに来た際に「この封筒にカードをいれて、封をするために印鑑を持ってきてください」と言って印鑑をとりに行かせ、その隙に偽物のカードとすり替える手口や、キャッシュカードが悪用されていると言って訪問し、目の前でカードに切れ込みを入れて使えなくなったように安心させ、騙し取る手口が実際に発生している。扇課長は「詐欺の被害に遭わないためには何より『自分だけは大丈夫』と思い込まないこと。日頃から家族間で合言葉を決めておいたり、絶対に電話でお金の話をしないなどの対策を話し合っておくことも大切です」と話した。
新年を迎え、同署は「新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない中、本年も厳しい情勢にあり治安の悪化が懸念されるところです。例年以上に緊張感を持って特殊詐欺をはじめとした不安を与える犯罪の抑止・検挙に努めてまいります」と語っている。
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