新型コロナウイルスの収束が見込めないなか、本格的な夏の猛暑がやってくる。保土ケ谷消防署によると、横浜市内で今年5月から6月の間に熱中症によって搬送された件数はすでに61件。7月から8月はさらに増加する見込みで、担当者は注意を呼び掛けている。
保土ケ谷消防署によると、横浜市内の熱中症搬送件数は5月に19件、6月に42件と増加してきている。保土ケ谷区内では5月の搬送はなく、6月の搬送件数も前年と比較すると減少しているものの、剪定作業を行っていた70代男性が熱中症で救急搬送され、入院する症状の重い事例が発生している。
熱中症のピークは例年8月だが、体が暑さに慣れていない梅雨の期間も注意が必要だ。搬送件数は、湿度が高い日や日差しが強い日に増える傾向が見られ、同署は「こまめに水分を取り、室温を適切に調節して暑さから身を守りましょう」と啓発する。
また、暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しやすい高齢者や、体温の調節機能が十分に発達していない小さな子どもは特に熱中症への警戒が必要だという。
熱中症の約4割は、室内で発生している。同署は熱中症予防のポイントとして「のどの渇きを感じていなくても水分をとること」「熱を外に逃がすことができる服装をすること」「部屋の温度は28度を目安に設定すること」「十分な睡眠」などを呼び掛けている。
マスク脱着臨機応変に
新型コロナウイルス感染症予防で着用しているマスクは、気温や湿度が高い状況だと熱中症のリスクを高める恐れも。同署では対策として、屋外で人と2m以上離れている時など、適切な距離が保てている場合はマスクを外すなど、臨機応変な対応を推奨している。
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